人気キャンディショップ「papabubble(パパブブレ)渋谷店」とダイソンが実施したコラボイベントでは、"羽根のない扇風機"エアマルチプライアーの開発ストーリーのほか、パパブブレのキャンディの製作過程も公開された。ダイソンの英国人エンジニア、アンドリュー・マカラック氏らもキャンディ作りに挑戦した。

マカラック氏のセンスに"キャンディのプロ"も太鼓判

自作の「エアマルチプライアー型キャンディ」を持つアンドリュー・マカラック氏

パパブブレはスペインのバルセロナをはじめ、アムステルダム、リスボン、モスクワ、ニューヨーク、サンパウロなど世界各地に店舗を持つキャンディショップ。日本でも中野店と渋谷店の2店舗を展開しており、今回のコラボイベントは渋谷店にて開催された。

同ショップのキャンディの魅力は、香り高くジューシーな味もさることながら、従来のイメージを覆すような斬新なデザインとカラフルな色づかいにある。

店頭に展示されてあった、一見すると置物にしか見えない埴輪(はにわ)や土偶も、じつはキャンディでできているというから驚きだ。

コラボイベントでは、マカラック氏らダイソンのスタッフ(計3名)が、エアマルチプライアーの形をしたキャンディを制作することに。キャンディ・アーティストに教わりながら、マカラック氏は真剣な表情で土台とループ増幅器の形を作り、双方をつなぎ合わせてキャンディを完成させた。

キャンディ・アーティストに指導の下、マカラック氏らダイソンのスタッフもキャンディ作りに挑戦することに

まずはエアマルチプライアーの土台の部分から。手で何度もこねながら、円柱形のキャンディを作っていった

エアマルチプライアーのループ増幅器にあたる部分を作るマカラック氏。グレーとマゼンタのキャンディをそれぞれ細長く伸ばし、ハサミで切って2枚を重ね、瓶の底を利用して円形にしていく。彼の表情は真剣そのもの

円形のキャンディの底をライターで溶かし、土台部分にくっ付ける。これで「エアマルチプライアー型キャンディ」は完成!

写真右から2番目が、マカラック氏の作ったキャンディ。他のスタッフの作品よりもきれいな円を描いており、センスの良さを感じさせる出来に

センスの良さが伝わる彼の作品に、パパブブレのオーナー、菅野清和氏も、「素晴らしい! エンジニアだけあって一番いい出来ですね」と太鼓判。マカラック氏も、自らの作品を手に笑顔で写真撮影に応じていた。

ダイソンとのコラボで生まれたキャンディが続々登場

イベントでは、パパブブレのキャンディ・アーティストによる実演も行われた。甘い香りに誘われ、いつの間にか店内は一般客で満員状態に。

煮上がった飴を鉄のテーブル上に流す。この時点で飴はかなりの熱を持っており、周囲から「熱そう…」の声が漏れるほど

飴に色を付けた後、ハサミで切り取っていく。ちなみにパパブブレの店員によれば、「難しいのもありますが、大体どんな色でも再現できますよ」とのこと

切り取った飴を手で何度もたたむ。やがて飴全体が白くなってきた

飴をフックに引っかけて伸ばしていく。傍らにエアマルチプライアーが!

ブルーの飴を平らに伸ばしていく

白い飴を乗せ、ブルーの飴で包む

飴の先端を手で細く伸ばし…

渦巻状にしてハサミで切り、成型して棒を差し込めば、くるくるキャンディのでき上がり

そんな中、最初にでき上がったのは、鮮やかなブルーのくるくるキャンディ。色はエアマルチプライアーのサテンブルーのモデルにちなんだものだ。ただし、味は見た目とのギャップを意識し、ラズベリー味に仕上げたという。

ダイソンのロゴと、エアマルチプライアーの形をしたキャンディを乗せた"巨大くるくるキャンディ"も作られた

実演が始まると、あっという間に店内は満員に。キャンディができ上がるまでの過程を興味深そうに見つめていた

キャンディが完成すると、店内から一斉に「すごい」「かわいい!」の声が。実際に食べてみると、できたてならではの温かさと柔らかさが残っていて、それがまたジューシーな味を引き立てている印象だった。キャンディは一般客にもふるまわれ、できたての味を楽しんでいた。

店頭に展示された埴輪(はにわ)や土偶。じつはこれもキャンディだそう

コラボキャンペーン期間中には、来店者にスペシャルキャンディのプレゼントも行われた。スペシャルキャンディの表面にはダイソンのロゴとエアマルチプライアーが

「ほかにはないクリエイティブな商品をつくっている」という共通点を持つダイソンとパパブブレのコラボイベントは大盛況だった。

ダイソンでは、エアマルチプライアーのダイソンオンラインストア限定モデルの発色の良さや優れた性能を見てもらうべく、さまざまなイベントで同商品を展示してきた。今後もまた、再びマゼンタやシルバーなどの限定カラーを実際に見られる機会があるかもしれない。