日本損害保険協会はこのほど、東日本大震災により代理店試験が中止になった地域の受験者に対し、損害保険募集人資格の有効期限を1年間延長すると発表した。

同協会は、現行の損害保険募集人試験(以下、募集人試験)と商品専門試験・研修(以下、商品専門試験)の2種類の試験制度を統合し、10月から新制度「損害保険募集人一般試験(以下、損保一般試験)」を実施予定。新制度への移行にあたり、9月末までに募集人試験に合格または商品専門試験に合格・修了している者については、両試験の統合の趣旨を踏まえて、次回の更新時期(損保一般試験の受験時期)を統合するなどの移行措置を適用すると発表していた。

今回の震災により代理店試験が中止になった地域の受験者のうち、移行措置における有効期限の統合を希望する者は、今後、協会が指定した条件に合致するように受験するか、10月以降の損保一般試験において基礎単位・商品単位を同時に受験して合格する必要がある。

また、商品専門試験の中止によって移行措置条件の対象外となり、9月末までに商品専門試験に合格した受験者は、合格済みの募集人試験と商品専門試験の有効期限を統合することができるという。移行措置規定の適用の可否および詳細は同協会Webサイトまで。