三菱東京UFJ銀行は20日、今回電力需給対策本部において決定された「夏期の電力需給対策について」、電気事業法第27条の発動による電気の使用制限、銀行法第24条による節電行動計画および実施結果報告要請を踏まえ、今夏の電力需給の逼迫に対応し、さらに踏み込んだ対策を実施すると発表した。

これにより、東京電力および東北電力管内(※)において、同行が使用する全施設における使用制限期間・時間帯の使用最大電力を、昨年夏の使用最大電力比15%以上抑制する。

※東北電力管内:2011年7月1日~9月9日9時~20時、東京電力管内:2011年7月1日~9月22日9時~20時

顧客の利便性を損なわないよう、営業拠点およびATMの休止・営業時間短縮などは行わずに、15%の節電目標達成を目指すとしている。

具体的な対策は、「支店・支社、本部」において、空調を原則として設定温度28度を徹底。照明は、支店内ロビーは50%減灯、執務スペースは原則として60%の減灯とし、廊下、会議室、食堂などのさらなる減灯・消灯の徹底により、全体として60%の減灯とする。

「店舗外ATM」は、入口サイン、看板の消灯に加え、照明を50%減灯。また、原則としてロビー空調の稼動を40%程度まで低減する。

また、「一部施設の閉鎖・休止」も実施。本部ビルの在籍人員の配置替えを行い、都内本部ビル1棟を一時的に閉鎖。研修所等施設(8箇所)を一時的に休止する。

その他の取り組みとして、エレベーターの一部運転休止やコピー機、プリンターなどの使用台数の抑制、長時間離席時のPC電源OFF、輝度変更などを実施。従業員の家庭での節電への取り組みの呼びかけも行う。

三菱東京UFJ銀行では、以上の取り組みなどにより節電を徹底することから、顧客の利便性を損なわないよう、現在短縮しているATMの営業時間は、震災以前の通常時間帯に変更する。実施日は6月24日。東京電力管内のATMコーナーのうち、営業時間を短縮しているATMの営業時間を、震災以前の通常時間帯に変更する。