米Adobe Systemsは6月19日(現地時間)、同社開発ツールの「Adobe Flash Builder 4.5」ならびに「Adobe Flex 4.5」でiPhone/iPad、BlackBerry PlayBookの3つのプラットフォームを新たにサポートしたと発表した。同ツールはActionScriptベースのコードをFlashまたはAIRコンテンツとしてだけでなく、例えばiOS向けのネイティブコード出力など、クロスプラットフォーム開発ツールとしても利用できる。4月リリース時点ではモバイル環境向けとしてAndroidのみが対象だったが、今回のリリースでさらに複数プラットフォームへの拡張が行われている。
Flash Builder 4.5ならびにFlex 4.5では、単一のソースコードから複数のターゲットデバイス向けの実行コードを容易に生成できる点を特徴としている。例えばモバイルデバイスの場合、同一のコードながらスマートフォン向けの狭い画面、タブレットの広い画面、そしてPCデスクトップのさらに広い画面など、ターゲットデバイスに合わせて画面を自動的に最適化できる。またターゲットデバイスの画面サイズだけでなく、プラットフォームごとの違いを吸収して実行ファイルの生成が可能。同社ブログ上のデモ動画にもあるように、パッケージの生成やApp Storeへの登録にアプリ認証と専用SDKを必要とするiOSデバイスにも対応し、Flash Catalystや他のCreative Suite系ツールとの連携やワークフローを交えた開発が可能。ここで開発したアプリはツール上から直接App Storeほか、Android MarketやBlackBerry App Worldなどに直接登録が可能だ。