「スターバックス リザーブ」。スターバックスに誕生したコーヒーの新ラインアップだ。非常に希少性の高い豆のみを数量限定で扱う。コーヒー豆の販売はもちろんのこと、"特別な抽出法"でいれたコーヒーとしても「スターバックス」店舗で提供されている。一体どのような豆がラインナップに加わっているのだろうか。そして、"特別な抽出法"とは……??
希少価値の高い豆だけを展開
スターバックスのコーヒー豆は、もともと厳選されたものだけを扱っており、世界で生産されるコーヒー豆のうち、「スターバックスのコーヒー」となるのはたったの3%。とはいえ、日本国内だけで約900店舗も展開しているので、各店舗に安定して供給できるよう一定基準以上の生産量が要求される。ゆえに、同社のバイヤーが「これは! 」という豆に出会っても、「ごく限られた時期のみ生産される」「非常に少量しか生産されない」という理由で商品化に至らないケースもあるのだという。
「スターバックス リザーブ」は、そういった希少性の高い豆に焦点を絞った新しいラインアップ。現在販売されている同ブランドのコーヒー豆はインドネシア産「インドネシア ブルー ジャバ」、ペルー産「ペルー ティンゴ マリア」(9月中旬頃までの販売予定)。さらに6月末からはハワイ産「コナ」も加わる。私たち日本人にとって、ペルーはコーヒーのイメージがあまりないかもしれないが、インドネシアやハワイはコーヒーの生産地としては有名である。しかし、これら商品の内容を見ると非常に希少価値の高いものだとわかる。
ハワイ土産でも有名なコナコーヒーをストレートで
まず「コナ」。ハワイ土産としてもらった人も多いであろうこのコーヒー、実はコナ100%というのは意外に希少なのである。今回発売される商品はもちろんコナ100%であり、価格は4,000円 / 226gと非常に高価である。後に説明する「インドネシア ブルー ジャバ」や「ペルー ティンゴ マリア」の約2倍の価格となっており、リザーブブランドの中でも特別感のある豆になっている。
もともとコナコーヒーは生産量が少なく、しかも「コナコーヒー」というブランドが確立されているため、高値がつきやすい。さらに今回は、コナの中でもNo.1の格付け等級である「エクストラファンシー」の中から厳選されたコナだけを使っている。こう聞くと、226gで4,000円という価格も納得がいく。
さて実際にいただいてみると、まずそのフローラル系の華やかな香りに驚く。味わいはというと、少し甘みがあるのが特徴。例えるなら「生キャラメル」とスターバックス コーヒー ジャパンのコーヒースペシャリスト・江嵜讓二さん。「ナッツのようなフレーバーも持ち合わせ、洗練された味わいはアイスにもオススメです」。
そこでアイスを試飲していたのだが、第一印象は「非常にすっきり」。しかし、アイスにもかかわらず香り立ちがよい。「これまでのアイスコーヒーのイメージはというと、苦味も味わいもしっかり。シロップやミルクに負けないものが一般的でした。しかし『コナ』のアイスは洗練された味わいで、ぜひストレートで楽しんでいただきたい」とのことだった。