今週に入って、台湾のEconomic Dailyが6月中にもSandy BridgeやThunderboltを搭載したMacBook Airの新型が登場するという報道を行っていた(英Reutersによる報道記事)。ところがさらに最新の情報では、最新OSのMac OS X Lionが登場するまで新型MacBook Airの販売を差し止めるのではないかとの観測が出てきている。
この件を報じているのはApple Insiderで、関係者の話として新型MacBook Airはすでに今月中に製造に入って出荷を待つばかりの状態ではあるものの、Appleサイドとしては現行のMac OS X 10.6 Snow Leopardをプリインストールした状態で市場に出すことに抵抗を持っているという。すぐにハードウェアの最新製品を投入するよりも、最新のLionのGolden Masterを導入して出荷したほうが、iCloudの無料同期サービスなど最新サービスや機能も利用できるようになるため、ユーザーにとってメリットが大きいと判断しているようだ。なお、AppleによればLionのリリースは7月を予定しており、従来のMac製品を持つユーザーにはMac App Store経由での最新OSソフトウェアのオンライン販売が行われることになるという。
こうした最新ハードウェアのリリースを新OS登場まで差し止めるという方法は、Thunderboltポートを搭載したMac miniやLEDタイプのCinema Displayにも適用されることになるという。現在、市場ではMacBook Air新型の話題のほうが広がっているが、この報道によれば同時期にMac miniやCinema Displayの新型も登場することになる。同様に、iPhoneやiPod touchの新型もiOS 5のリリースのタイミングに合わせられるとの考えが一般的だ。iOS 5ではiCloud連携が考慮されており、新サービス対応を含めたハードウェアのリリースが検討されているという。またiOSのメジャーバージョンアップに対応したSDKベータ版の一般リリースから3~4カ月以内に、その最新OSを搭載したiPhoneの新型が登場しているという従来のサイクルにならえば、9~10月にかけて新型iPhoneならびにiPod touchが登場する可能性も高いといえるだろう。