2011年7月より、キッズステーションほかにて放送開始となるTVアニメ『にゃんぱいあ -The Animation-』。2009年に発表となったyukiusa氏による同人コミックを原作とする本作は、同人誌発でありながら、クレーンゲームの景品など、関連キャラクターグッズが現在まで累計300万個を突破するという人気作品となっている。
そこで今回は放送に先駆けて、TVアニメ『にゃんぱいあ -The Animation-』のメインキャスト陣が語ったメッセージを紹介しよう。
メインキャスト陣が語るTVアニメ『にゃんぱいあ -The Animation-』
今回の取材は5月のアフレコ時に行われたもので、ヴァンパイアに血の洗礼を受けたキュートな吸血猫・主人公の「にゃんぱいあ」役の小清水亜美、伊達正宗を崇拝する武士道まっしぐらな子猫「独眼竜まさむにゃ」役の杉山紀彰、天界から追放された堕天使で、嫌がらせが大好きな「にゃてんし」役の福山潤、しっかり者で毒舌のにゃんぱいあの弟分「茶々丸」役の後藤邑子、にゃんぱいあと茶々丸の飼い主で、優しくちょっとだけ怒りんぼな女の子「美咲ちゃん」役の廣田詩夢、原作コミックでも人気の謎の吸血コウモリ「毛利くん」と「小森くん」の二役を演じる前田希美、魅惑的かつ印象的な役回りで登場する「ヴァンパイア」役の立花慎之介といった7名が、作品やキャラクターの魅力について語ってくれている。
――ご自身の演じられるキャラクターについて教えてください
小清水亜美「にゃんぱいあ役の小清水亜美です。にゃんぱいあは、元々は普通のネコちゃんだったのですが、瀕死のところをヴァンパイアさんに助けられて、吸血鬼ならぬ吸血猫になってしまったというキャラクターです。とっても天真爛漫な男の子です」
■にゃんぱいあ ヴァンパイアに血の洗礼を受け永遠の命を授かった子猫。血のみならず赤いものが大好き。ちょっぴり自己中心的で駄々っ子な面もあるが、天然さが大いに目立つ家猫。 好きなもの / 血 恐いもの / 美咲ちゃん (飼い主) 口癖 / 血ぃくれにゃ |
杉山紀彰「まさむにゃ役をやらせていただいております杉山紀彰です。まさむにゃはにゃんぱいあに一目ぼれしてしまうのですが、そのあとに男の子だと気づき、失恋を引き摺るかと思いきや、でも何となくやっぱりにゃんぱいあに惹かれてしまう、みたいな役どころで、とても報われない可哀相なポジションです。でも、あまり暗くならず前向きに、ポジティブに生きている愛らしいキャラクターだと思います」
■独眼竜まさむにゃ 伊達政宗を崇拝する武士道まっしぐらの子猫。物ノ怪退治のはずがうっかりにゃんぱいあとお友達。あげくにゃんぱいあに恋してしまうが、オスだとわかりショックを受ける。 好きなもの / にゃんぱいあ 嫌いなもの / にゃてんしさん |
福山潤「にゃてんし役の福山潤です。にゃてんしは天使だったのが、堕天するようなことをたくさんやって、天界を追われた元天使で、大好きなことは人の嫌がることです(笑)」
■にゃてんし 天使らしからぬ日々の振る舞いから天界を追い出され、堕天使となり地上で暮らす元天使。ナチュラルに嫌がらせをしてしまう困ったさん。天使の輪は自作。 好きなもの / 自分 信じるもの / 自分 |
後藤邑子「茶々丸役の後藤邑子です。茶々丸はにゃんぱいあと同じ家で飼われている弟分的な存在です。一番子どもなんですけど、基本的に子どもらしからぬと言いますか、とても頭がよく、計算高く、可愛さも計算で出しているところが多々あるのではないかと思うぐらい、子どもとしては可愛げのない、しっかり者の猫です。でも時々ふと出てくる子どもらしさ、5話ぐらい観ていると1話ぐらい出てくるのですが、それくらいチョイ出しする子どもっぽさがギャップで可愛いポイントだと思います」
■茶々丸 にゃんぱいあの弟分として美咲ちゃんが友達からもらってきた子猫で、容姿に反し毒舌でかわいげのなさは天下一品なところがある。しっかり者なため、にゃんぱいあの兄としての立場を脅かす。 好きなもの / みたらしだんご 嫌いなもの / 虫 |
廣田詩夢「美咲ちゃんとカツオ役の廣田詩夢です。美咲ちゃんは顔は出てこないのですが、にゃんぱいあと茶々丸を飼っている女の子です。まだそんなに大人ではないと思うんですけど、お姉さんっぽいところを猫たちに見せたり、猫たちを一生懸命に可愛がったりします。カツオくんは"カツアゲする"の「カツ」のカツオなんですけど、名前のとおりすごく不憫で、カツアゲばっかりされている、いつも悲しそうな顔をしている猫さんです」
前田希美「今回、小森くんと毛利くんの役をやらせていただきます、高校3年生、17歳の前田希美です」
福山潤「まじか……」
一同「(笑)」
前田「小森くんは毛利くんがすごく好きで、毛利くんはどちらかというと意地悪な子なんですけど、すごく楽しんで演じさせていただきました」
■毛利くん (上) 耳がピンクの吸血コウモリ。常に小森くんと行動を共にする。悪気なくたまに毒を吐いてしまうこともしばしば。意外と物知り。でも真実かどうかは不確か。 特技 / 幻のアクロバット飛行 ■小森くん (下) 耳が黄色の吸血コウモリ。常に毛利くんと行動を共にする。毛利くんが好きでたまらない。 特技 / 毛利くんと同じく幻のアクロバット飛行 |
立花慎之介「ヴァンパイア役の33歳、立花慎之介です」
一同「(笑)」
立花「言っておかないとね(笑)。ヴァンパイアは、にゃんぱいあを吸血猫にした張本人なんですけど、ものすごく猫好きで、猫が好きすぎるぐらいの猫マニアだったりもしますが、それ以外のことは謎めいている、一応等身大の人、人じゃないな、人っぽい何かです(笑)」
――印象に残っているセリフやシーンを教えてください
小清水「印象深いセリフが作品中にはたくさん出てくるので、なかなか一つには絞りきれないんですけど、やはり代表的な『血いくれにゃ』というセリフは、アニメーションだけではなく、それ以前に、声の出るヌイグルミ用に録ったときにも言わせていただいたので、とても印象深いセリフになっています。あとはアニメでは、よく茶々丸のことをお外に探しに出たりするなど、何かと茶々丸を呼ぶシーンが多いのですが、「茶々丸~」って呼んでいるセリフが個人的にはとても好きです」
杉山「まさむにゃは、観ていただいてもわかるとおり兜をかぶっていて、自分はちゃんとした武将みたいなことをアピールしていて、普段のくだけた感じとの間を埋めるように挨拶で『にゃっす』って言うんですけど、その言葉が僕はとても好きです。とてもまさむにゃを表している言葉だと思います」
福山「作品全体を通しまして、かなりまさむにゃが酷い目に遭っておりますので、そういったところが大好きです(笑)」
後藤「茶々丸はわりと慇懃無礼なタイプなのですが、普通の人に対するときよりもにゃんぱいあに対しては、やはりちょっと愛があるんですよ。『兄上』って呼ぶときは、なんだかんだで愛があります。でもそれ以上に、飼い主の美咲ちゃんに返事をするときは、その上に媚をプラスしている(笑)。そこは意識して演じております」
廣田「先ほど福山さんが、まさむにゃが酷い目に遭っていると言ったのですが、カツオもすごく酷い目に遭っています。すごく!」
前田「私は『血を吸う種族』というセリフに苦戦しました。今回で、声のお仕事をやらせていただくのが3回目なので、滑舌に対してはすごく気をつけていたのですが、なかなか上手くできなかいところがあって、特に『血を吸う種族』は今でもうまく言えないという感じです(笑)」
立花「ヴァンパイアはあまり多くを喋らないタイプのキャラクターなのですが、ヴァンパイアが出てくるシーンはすごく幻想的になっていて、月が出ていたり、無数のコウモリになって去っていったりと、すごくファンタジックな感じの演出がなされているので、そういったキレイなシーンを観ていただけたらうれしいです」
――好きなキャラクターとその理由を教えてください
小清水「みんな個性的で、みんな好きなんですけど、にゃんぱいあ目線で観ると、そんなキャラクターの中で、唯一と言っていいほど、まさむにゃに対しては素の部分を出している感じで、媚びる気もなければ、よく見せようとしているところもあまりないところが、とっても心を許しているんだなと思っているので、それをフォローしてくれるまさむにゃがとっても好きです」
杉山「まさむにゃ的にはやっぱりにゃんぱいあ一筋なんですけど、演者である僕、杉山からの目線で気になるのは、にゃてんしとカツオくんの間で毎回繰り広げられるカツアゲ話ですね。物語が進む裏で、にゃてんしが『そのアイスよこしな』って言っていたりするんですけど、それに対していつも『え、でも……』とカツオくんが返す、そのやりとりがすごく好きなので、その2キャラが個人的にはツボになっています」
福山「カツオくんはカツアゲされるためだけにいるキャラクターなので、ちゃんとカツアゲしてあげないと、作品に登場できないんですよ」
廣田「よろしくお願いします(笑)」
福山「なので、愛を持ってカツアゲしております。注目してください(笑)」
後藤「まさむにゃですね。一番、良識もあって、思いやりもあるがゆえに、周りに振り回される結果になるんですよ。何か、そういう人が好きです(笑)。そういう可哀相なところを含めて、『ああ、まさむにゃを観ていると癒されるな』って思います」
廣田「みんなそれぞれ個性的なんですけど、にゃんぱいあが一番純粋なんじゃないかって気づいてから、私はにゃんぱいあ、報われないにゃんぱいあにメロメロです」
小清水「ありがとう」
廣田「美咲ちゃんだからね。飼い主だからやっぱり」
後藤「美咲ちゃん?」
廣田「あ、そうか。茶々丸も好きです(笑)」
前田「私はにゃてんしさんです。意地悪なセリフとか意地悪な言い方とかにキュンキュンします」
立花「僕はにゃんぱいあですね。ちょっと頭の弱そうな感じが好きです(笑)」
――最後に放送を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします
小清水「今回のアニメーションで初めて『にゃんぱいあ』を知るという方もたくさんいらっしゃると思うのですが、とっても温かくて可愛らしい、年齢層を選ばない作品になっていると思います。何かお家に帰ってホッと一息つきたいときにぜひふわっと観ていただけたらうれしいですね。そして、グッズもたくさん出ておりますので(笑)、そちらもチェックしていただけたらうれしいなと思います」
杉山「原作やキャラクターの魅力ももちろんですが、動画で声が入って、絵が動いてというところの流れで、勢いやギャグシーン、暴走したり、ノリツッコミしたりするところを、アニメーションとして楽しんでいただけるのではないかなと思っております。家に帰って、ほっとしながら、現実社会では難しいことも考えたりすると思うんですけど、そういうのはちょっと置いておいて、ボーっと、ほっこり観ていられるような、そんな心が温かくなって、ちょっとニヤッと、そしてクスッとできる作品だと思いますので、ぜひぜひ皆さんで観ていただきたいです。よろしくお願いします」
福山「とにもかくにも、現代はストレス社会になっておりますが、この作品を観ると、疲れた心も、わずか数分の間で、あっという間にいい"血ヌキ"ができるのではないかと思っております。お楽しみに」
後藤「猫の社会なんですけど、人間の子どもってこうだよねって思える作品で、お互いがお互いに遠慮なく、かつ容赦なく、酷いこともあるけれども、結果みんな何のしがらみもなく、仲良いんだよねってところに落ち着くので、いつも観ていてスカッとします。そんなところを楽しんでください」
廣田「私自身ペットを飼っているので、飼い主目線になってクスリとできるところもありますし、シュールな小ネタも満載で、ジワジワとくる笑いもありますので、繰り返し観ていただいて、良かったよって一杯言ってもらって、続編などができるように、みんなで頑張っていけたらいいなと思っています。楽しんでください」
前田「とにかくすごく可愛いお話です。私は今回、小森くんと毛利くんの二役をやらせていただいたのですが、頑張って声を変えたりもしているので、そこに注目してもらいたいなと思います」
立花「本当に家族で、子どもから大人まで、みんな一緒に一つのテレビで楽しめるような作品になっていると思いますので、みんなで観ていただきたいですし、大人の女性の方は、ヴァンパイアに血を吸われたいという方も出てくると思いますので、そういう人はいっぱい事務所宛にハガキをくれればいいなと思います。ごめんなさい、ウソです(笑)」
――ありがとうございました
TVアニメ『にゃんぱいあ -The Animation-』は、2011年7月6日(水)の午後10時54分よりキッズステーションにて放送開始! 7月7日からはGyaOでの配信もスタートする。なお、本作の主題歌は、あそうにゃつこ&ニャダインによる「にゃんぱいあ体操」(作詞・作曲・編曲 / 前山田健一、体操振り付け / KABA.ちゃん)。さらに、2011年6月24日には原作コミックス第1巻となる「にゃんぱいあ (1)」(著者 / yukiusa)も発売される。これまでの同人誌完全再録プラス描き下ろし20Pで、価格は980円。TVアニメ同様、こちらもしっかりチェックしておきたい。
(C)yukiusa/GLAD (C)yukiusa/GLAD・にゃんぱいあ製作委員会 |