ローランドは、同社が注力している業務用音響・映像機器分野の新製品を発表する「ローランドAudio &Visual 新製品発表会 2011」を、東京・青山のスパイラルホールで開催した。

本レポートでは、高品位なサウンドと優れたオペレーション性能が好評のライブミキシング・デジタルコンソール「M-480」および、新製品の8トラック・レコーダー/プレーヤー「R-1000」をフィーチャーしたオーディオ・セッションの模様について紹介していこう。

本セクションの冒頭では、フル・デジタル化によって音質、操作性、コスト・パフォーマンスが急進したミキシング・システムについて、技術的背景から導入事例、システム構築のノウハウまで、V-Mixing Systemファミリーの最新製品であるライブ・ミキシング・コンソール「M-480」を実際に使用しながら解説が行われた。

「M-480」は、ライブ・ミキシングにおける高品位なサウンドと優れたオペレーション性能を実現したデジタル・コンソール。価格は121万8,000円で、現在発売中

続いて、制作現場などからの要望の声も強かったという、48トラック・スタンドアローンHDD/SSDレコーダーの新製品「R-1000」が登場。同社の提唱するデジタル・オーディオ伝送規格「REAC」によるダイレクト接続にも対応し、最大48トラックの高音質かつフレキシブルなライブ・レコーディングを実現してくれる。

「R-1000」は、REAC機器と接続して、高音質かつフレキシブルに録音できる48トラック・スタンドアローンHDD/SSDレコーダー。価格は39万9,000円で、2011年9月上旬発売予定

なお、ステージでは、生バンドの演奏を交えたライブ・デモンストレーションが実施され、「R-1000」によるリアルタイム・レコーディング、「M-480」からのリモート操作、収録された素材を使ったヴァーチャルリハーサルなどの活用事例の紹介。そのほか、リムーバブルHDDをコンピュータと接続し、音楽制作ソフトウェア「SONAR」によるリハーサルから本番/収録し、ミックス・ダウンといった一連の制作ワークフローなども紹介された。

新製品の48トラック・レコーダー/プレーヤー「R-1000」と「M-480」を組み合わせて、バンド演奏収録を実演。なお、V-Mixing System ゲスト・オペレーターは小山善行氏が、V-Studio ゲスト・オペレーターは花桐晃氏が担当した