三洋電機は9日、ニッケル水素充電池「eneloop」シリーズの新製品として、大容量モデルの「eneloop pro」と、高信頼モデルの「eneloop plus」を発表した。eneloop proの単3形2本パック「HR-3UWX-2BP」、単3形4本パック「HR-3UWX-4BP」は、7月21日発売、単3形4本パックと充電器のセット「N-TGR01WS」は9月21日発売、eneloop plusの単3形2本パック「HR-3UPT-2BP」、単3形4本パック「HR-3UPT-4BP」、単3形4本パックと充電器のセット「N-TGN01PS」は12月1日発売。また、ワイヤレス充電規格「Qi」に対応した充電機能を持つeneloop用のキャリングケース「N-WL01S」も同時発表。製品には、標準タイプの単3形eneloopをが2本同梱される。こちらは7月21日発売。価格は、eneloop proの単3形2本パックが1,260円で、4本パックはオープン。市場価格は1,980円前後と予想される。eneloop plusの価格は、まだ未定となっているが、ほぼeneloop proと同程度の価格となるだろうとのことだ。キャリングケースも価格はオープンで、市場価格は2,000円前後と予想される。

通常のeneloopより約25%、容量が大きい「eneloop pro」(左)と、安全性を高めた「eneloop plus」(右)

従来、ニッケル水素充電池は、2,000mAh弱の容量で自己放電の少ないタイプと、2,500mAh以上の高容量だが、ある程度自己放電を起こすタイプとの2種類しかなかった。eneloop proは、標準タイプのeneloopの1,900mAhに比べて、約25%大容量化した2,400mAhの定格容量を持つ。デジタルカメラや携帯充電器など、消費電力の多い機器などでも、今までより長時間使用することが可能だ。同社によると、大容量モデルは欧州で先行発売しており、そこでの反響がよかったため、国内販売を決めたとのことだ。eneloop plusは、温度が上昇すると抵抗値が上昇するデバイス「PTCサーミスタ」が組み込まれており、誤った使い方をして大電流が流れた場合でも、バッテリー自体が、流れる電流を抑えることで発熱を低減、安全性を高めている。容量は1,900mAh。充電器セットの充電器は、eneloop proのセットとplusのセットで異なり、eneloop proセットの充電器は2倍速/3倍速での充電に対応する(eneloop plusセットの充電器は2倍速まで)。なお、今回発表したeneloop pro/plusの2製品は単3形のみだが、同社によると、単1/単2/単3に関しても検討中とのことだ。

「N-WL01S」は、単3/単4形のeneloop2本を収納可能なキャリングケースセット。ブラックとホワイトの2色が用意されている。本体サイズは、73(W)×26(H)×34(D)mm。質量は約30g(電池除く)。製品に付属しているのは標準タイプのeneloopだが、今回発表したeneloop pro/pkusでも、問題なく使用できる。ワイヤレス充電の国際規格Qiに対応しており、同規格に対応している充電パッドならば、他メーカーの充電パッドでも充電が可能だ。

Qi規格に対応したeneloopキャリングケース「N-WL01S」