プジョー・シトロエン・ジャポンは、シトロエン(Citroen)のミドルレンジハッチバックモデルの新型「C4」を7月1日より発売する。価格はセダクション(Seduction)が256万円、エクスクルーシブ(Exclusive)が299万円。
初代「C4」は2004年のパリモーターショーで公開された5ドアハッチバックモデル。世界で100万台以上を販売し、日本でも2005年の導入以来、シトロエン登録台数の45%を占める重要なモデルとなっている。今回、7年振りにフルモデルチェンジした「C4」は、デザイン、快適性、安全性を追求して設計したという。
エクステリアはシャープなラインの中に力強さと安定感を表現しつつ、エレガントさを盛り込んだデザイン。フロントマスクには新しいダブルシェブロン・エンブレムをレイアウトし、グリルは大型化された。ボディサイズは全長4,330mm(旧型C4より+35mm)、全幅1,790mm(+15mm)、全高1,490mm(+10mm)とわずかに拡大されたが、取り回しはほぼ従来同様とした。
足まわりはフロントがマクファーソン式、リアにトーションビーム式サスペンションを採用し、しなやかな乗り心地と正確で自然なハンドリングを両立させた。パワートレインは、セダクションが1.6L(リッター)自然吸気エンジン(120ps)と4速オートマチックトランスミッション。エクスクルーシブはツインスクロールターボ付き1.6Lエンジン(156ps)と、6速EGS(エレクトリックギアボックスシステム)を搭載。従来モデルより燃費が6~25%改善したという。
ボディは大型化を最小限にとどめながら、室内やラゲッジルームをクラストップレベルとした。開口部を低くしたラゲッジルームは、標準で380L(VDA方式)の容量を確保。6:4分割可倒式シートを倒せば1.5mを越す長尺物も積載できる。
操作系にもこだわり、クリック感を見直したスイッチ、柔らかな手触りの「スラッシュスキン」を使用したダッシュボード、クルーズコントロールやオーディオをハンドル周りで操作できるステアリングスイッチなどを装備。遮音フロントウィンドウや吸音材を効果的に配置することにより静粛性も向上した。また、エクスクルーシブにはステアリングから手を離さず変速できるパドルシフト、1.3m2のパノラミックガラスルーフ(セダクションはオプション設定)、アクティブランバーサポート、大型センターコンソールなどの快適装備を搭載した。
安全面では、全車に6エアバッグを装備したほか、エクスクルーシブには斜め後方の死角に入った車両を超音波センサーで検知し警告する「ブラインドスポットモニターシステム」、坂道での発進を容易にする「ヒルスタートアシスタンス」、縦列駐車が可能なスペースがあるかを知らせる「パーキングスペースセンサー」、滑りやすい路面でのホイールグリップを最適化する「インテリジェント・トラクションコントロールなどを装備する。