ソニーは、有効約1620万画素のAPS-CサイズのCMOSイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「NEX-C3」を6月24日から発売する。「E 18-55 F3.5-5.6 OSS」が付属したズームレンズキット「NEX-C3K」と、「E 16mm F2.8」と「E 18-55 F3.5-5.6 OSS」が付属したダブルレンズキット「NEX-C3D」が用意される。価格はオープンプライスで、推定市場価格はレンズキットが7万円前後、ダブルレンズキットが8万円前後。ボディカラーはシルバー、ピンク、ブラックの3色が用意される。
1620万画素センサーを搭載した「NEX-C3」
NEX-C3は、最薄部25.9mm、本体質量(本体のみ)は約225gと世界最小最軽量のボディを実現している。メイン基板の小型化によりNEX-3比で約6%、NEX-5比では約2%軽量化した。ボディ外装にはアルミニウムトップカバーを採用し、一眼カメラとしての本格感を演出し、なだらかな形状のグリップの採用で、女性ユーザーでも握りやすいデザインにしたという。
撮像素子には、APS-Cサイズの有効1620万画素のExmor APS HD CMOSセンサーを採用した。CMOSセンサーの省電力化により、静止画の撮影可能枚数はNEX-5/3と比較して約20%増の約400枚となった。撮像感度は「AUTO」ではISO200~1600が自動設定されるほか、手動設定時にはISO12800まで設定できる。
レンズマウントはソニーEマウントで、これまで発売されたソニーEマウントレンズが使用できるほか、マウントアダプター「LA-EA1」(2万1000円)の使用でαシリーズ用レンズも利用できる。液晶モニターは、上方向80度、下方向約45度のチルト可動式で3型約92.1万ドットの「エクストラファイン」液晶を搭載し、コントラストの高いTrueBlackディスプレイが採用されている。なお、ボディ内にはフラッシュは内蔵しないが、着脱可能なフラッシュユニット(ガイドナンバーは7)が付属する。
ピント確認が簡単にできるよう、画面内でもっとコントラストの高い部分の輪郭を指定した色(ホワイト、レッド、イエロー)で表示できるピーキング機能を新たに搭載し、ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)や、マニュアルフォーカスモード時に使用できる。そのほか、従来機種同様「スイングパノラマ」「3Dスイングパノラマ」、再校約5.5コマ/秒の速度優先連続撮影機能、オートHDR、人物ぶれ軽減、手持ち夜景モードなどを備える。
メニューには、新ユーザーインターフェイス「マイフォトスタイル」を搭載し、初めてレンズ交換式デジタル一眼カメラを使うユーザーにも、分かりやすく使いやすい操作性を実現したという。具体的には、「おまかせオート」機能でセンターボタンを押すだけで「背景ぼかしコントロール」「色合い」「明るさ」「鮮やかさ」「ピクチャーエフェクト」「美肌効果」「セルフタイマー/連続撮影」をコントロールホイールとセンターボタンだけで設定できる。選択した効果は液晶画面に反映され、画像を確認しながら操作できる。複数効果の組み合わせることも可能。
新たに静止画や動画にさまざまなエフェクト効果を適用できる「ピクチャーエフェクト」機能を搭載した。搭載されるエフェクトは、「トイカメラ」「ポップカラー」「ポスタリゼーション」(カラー/モノクロ)、「レトロフォト」「パートカラー」(レッド/グリーン/ブルー/イエロー)、「ハイキー」「ハイコントラストモノクロ」の7種類全11項目が用意される。
動画撮影機能は従来通り、MP4形式の1280×720/30pと、640×480/30pに対応、動画撮影には専用に設けられたMOVIEボタンを使用する。なお、動画撮影用にボディ内にステレオマイクを内蔵している。
記録メディアは、メモリースティックPRO/PRO-HGデュオ、またはSD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用できる。ボディサイズは109.6×60×25.9~33mm(幅×高さ×奥行き)、質量は約225g(本体のみ)/約283g(バッテリー、記録メディア含む)。
Eマウント初のマクロレンズ「E 30mm F3.5 Macro」
同時に、等倍撮影が可能な、Eマウント初のマクロレンズ「E 30mm F3.5 Macro」(35mm判換算45mm相当)を9月から発売する。最短撮影距離は9.5cmで、レンズ先端から2.4cmまで近寄って撮影できる。EDレンズ1枚と非球面レンズ3枚を使用し、中心から周辺まで高い解像度とにじんだような味のある後ぼけを両立させたという。本体サイズは最大径φ62×55.5mm、フィルター径はφ49mm。質量は約138g。
外付けフラッシュ「HVL-F20S」
カメラ本体から電源を供給することで小型化したNEXシリーズ専用外付けフラッシュ「HVL-F20S」も6月24日から発売する。価格は1万5750円。ガイドナンバーは20(50mm、ISO100・m)。バウンス機能を備えるほか、同梱のワイドパネルの使用で、ウルトラワイドコンバーター「VCL-ECU1」装着時の画角18mm(35mm判相当)にも対応する。
ボディケースやジャケットなど
そのほか、6月24日にはボディケース「LCS-EMB30」(4200円)や、レンズジャケット「LCS-EML2A」(5775円)、ソフトキャリングケース「LCS-BBF」(3150円)、バッグインバッグタイプのソフトキャリングケース「LCS-EMG1」(4200円)、ショルダーストラップやリストストラップ(2100円~4725円)、三脚ネジとアクセサリシューを備えたブラケット「VCT-55LH」(4725円)も同時に発売される。