5月31日~6月4日の5日間、台湾・台北市で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2011では、Android搭載タブレットやiPad/iPhone向けのケースやチャージャーなど、モバイル向け製品もいくつか展示されていた。前編では、ASUSTeK Computerのスマートフォンとタブレットを合体させた「Padfone」などを紹介した。後編ではWindows Phone 7を搭載したスマートフォンやiPhone/iPad用周辺機器をレポートする。
Windows Phone 7の新顔が登場
Microsoftの携帯用OS「Windows Phone 7」を採用するメーカーが従来の比べて増えることになっており、COMPUTEX会場ではその中のAcerが、「Acer W4」と呼ばれる端末を展示していた。W4は、最新アップデートの「Mango」を採用したWindows Phone 7端末だ。
展示されていたのはMicrosoftとAcerのブース。ただ、Microsoftブースではケース内の展示で、Acerのブースはモックアップでの展示だった。現在開発中とのことで、スペックとしては、3.8インチWVGA(800×480)液晶を搭載。8GBまでのメモリを内蔵し、QualcommのSnapdragon MSM8255 1GHzを採用する。カメラは500万画素、HSPA+ 850/900/1900/2100MHz、GSM 850/900/1800/1900MHzに対応する。無線LANは802.11b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR、DLNAサポートといった機能を備えている。
本体サイズは115.8×59×11.99mm、バッテリ容量は1,300mAh。Microsoftのブースでは2011年の11月の発売と表記されていたが、Acerのブースの説明員は10月ごろとも話しており、多少のズレがある。いずれにしても今年後半の発売となるようだ。
Acerのブースではそのほか、エントリーモデルのスマートフォンとして「Acer E320」を展示。OSはAndroid 2.3で独自UIの「Acer Shell 4.2」を採用。3.5インチHVGA(480×320)、Qualcomm Snapdragon 800MHz、512MB RAM/512MB ROM、500万画素カメラを搭載する。HSDPA、GSMに対応し、802.11b/gの無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRをサポートする。
iPhone/iPad用USBメモリや3台同時充電のDock
アクセサリーでは、台湾PhotoFastがiPhone/iPad用のUSBメモリ「i-FlashDrive」を出展。これは、片側はUSB端子、もう片側はDock端子を装備しており、PCにUSB端子を接続すれば通常のUSBメモリとして利用でき、ファイルを自由に保存できる。
USBメモリを取り外し、iPhone/iPadのDockコネクタに接続し、App Storeで配布される無償のアプリを利用することで、i-FlashDriveのデータを読み取ることができる。アプリ側ではWordやExcel、PowerPoint、PDF、画像など、さまざまなデータを再生することができる。iPhone/iPadをPCにつないでiTunes経由でファイルを転送するよりも手軽に、通常のファイル操作で簡単にデータをiPhone/iPadに転送できるのが特徴だ。
iPhone/iPad側にデータをコピーできるほか、iPhone/iPad側のアプリ領域に保存したファイルを吸い出すことができる。また、アドレス帳のバックアップ機能も搭載している。発売は6月の予定で、価格は米ドルで185ドル(32GB)。販売元があれば日本での発売もしたいという。
PhotoFastはほかに、1台のiPad、2台のiPhoneを同時に充電/同期できるDock「UltraDock」も展示。大型のDockだが、3台を同時にセッティングして充電できるほか、iTunes側には同時に3台の端末が表示されるため、3台の同期も可能だという。同じく6月の発売で、米ドルで70ドル。
「GDock power」は、Dock型のiPhone用外部バッテリ。普段はACアダプタとUSB端子を備える通常のDockとして利用できるが、リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、ACアダプタがなくてもiPhoneに電力を供給できる。バッテリは5V/1A出力で容量は1,800mAh。6月の発売で、価格は米ドルで60ドル。