アップルは7日付けで、iTunesの最新版となる「iTunes 10.3.1」を公開した。このバージョンでは、Worldwide Developer Conference (WWDC)の基調講演で発表された「iTuens in the Cloud」のベータ版が取り込まれているが、現時点でこのサービスは米国のみでの提供となるため、日本国内では利用できない。

なお、「iTunes 10.3.1」の公開に先立ち、6日付けで「iTunes 10.3」が公開されていた。アップデート内容の説明は「10.3」でも「10.3.1」でも同じなので、細部の変更が行われたものと思われる。

ソフトウェア・アップデートや同社Webサイトから入手可能。Webサイトからダウンロードする場合のファイルサイズは、Mac版が74.02MB、Windows(32bit)版が76.96MB、Windows(64bit)版が77.83MB。

新機能として追加されたのは以下のような機能。ただし前述のとおり、音楽の自動ダウンロード機能は日本では利用できない。

  • 自動ダウンロード:デバイスまたはコンピュータから音楽を購入すると、同じアカウントに関連付けられている他のMac/iOSデバイスにもそのコピーが自動的にダウンロードされる。

  • 以前に購入した項目のダウンロード:以前に購入したコンテンツを、追加費用なしでダウンロードできる。ダウンロードは、Mac上のiTunes Store、iPhone/iPadのアプリから行える。ただし、購入したコンテンツがすでにiTunes Store上に存在しない場合など、ダウンロードが不可の場合もある。

  • ブックをiTunes Storeに追加:iTunes 10.3からは、ブックの購読もiTunes Storeに追加される。購入したブックコンテンツは、上記の自動ダウンロード・以前に購入した項目のダウンロードにも対応する。

設定画面で、購入したアプリ・ブックの自動ダウンロードを行うかどうかを設定できる。米国ではここに音楽の自動ダウンロードについての項目が現われるようだ