Citi Investment Research & Analysisのアナリスト・Mark Mahaneyは、2012年には米Amazonの収益の実に10%をKindle本体と電子書籍の売り上げが占めることを予測した調査結果を発表した。
米AmazonにおいてKindle用電子書籍の売り上げが紙媒体を5%上回ったことは記憶に新しい。同社CEOのジェフ・ベゾスは未だにKindleの販売台数を伏せたままだが、Mahaneyの推測によると今年中に1,750万台が売れ、2012年にはさらに2,600万台が上積みされる勢いだという。また、Mahaneyは昨年中のKindle本体と対応電子書籍の収益は25億ドル(米Amazon全体の収益の7%)であったと推測。これが今年には38億ドル(全体の8&)に増え、来年には米Amazonの全収益の約10%にあたる61億ドルがKindle関連商品によりもたらされると予測する。
Kindleを成功に導いた要素の1つは、価格を抑える努力だとMahaneyは分析する。2007年の発売時は399ドルだった本体価格が、最新の廉価版では114ドルにまで下がっている。
競合するAppleのiBookstoreでは、累計ダウンロード数が1億3千万に達したとWWDCでスティーブ・ジョブズが発表した。電子書籍市場の拡大はさらに加速していくと見られている。