JRグループは7月1日より、群馬県と群馬県観光国際協会などと連携し、「がんばろう日本! 群馬デスティネーションキャンペーン」を開催する。復活した「C61 20」をはじめとするSLの集中運転や、デビューしたばかりの「リゾートやまどり」の運転が行われる。開催期間は9月30日まで。
同キャンペーンの開催地域は、群馬県全域と栃木県の4都市(足利市、佐野市、栃木市、日光市足尾地区)。キャンペーンのネーミングには、震災の発生で旅行需要が冷え込む中、「観光の力で日本を元気にしたい」「群馬から日本中に元気を発信しよう」との思いが込められているという。
キャッチフレーズは、「心にググっとぐんま わくわく 体験 新発見」で、自然や歴史、グルメ、温泉と、さまざまな角度から「ぐんま体験」できるメニューを用意している。
JRもさまざまな企画を用意しており、7月2日には3両のSLが高崎駅に登場。「C61 20」と「C57 180」の重連による「SLググっとぐんまみなかみ」(高崎駅~水上駅)と、「D51 498」牽引の「SL・ELググっとぐんま碓氷」(高崎駅~横川駅)が9時56分に同時発車し、SL列車の並走する姿が見られるという。
その後も、これら3両に秩父鉄道が所有するSL「C58 363」が加わり、9月末までSL列車が随時運転される予定となっている。
同キャンペーンに合わせ、新リゾート列車「リゾートやまどり」もデビューした。485系を使用したお座敷列車「やまなみ」「せせらぎ」を改造したもので、1号車と6号車の先頭には展望室が設置され、美しい景色を楽しめる。車内は横3列のゆったりした広いシートで、キッズルームも用意した。
キャンペーン期間中、新宿駅と長野原草津口駅(吾妻線)を結ぶ特急「リゾート草津」をはじめ、高崎駅と万座・鹿沢口駅(吾妻線)を結ぶ快速「リゾートやまどり」にもこの車両が使用されるとのことだ。