ソニー・コンピュータエンタテインメントは7日、プレイステーション・ポータブルが2011年4月27日時点で全世界累計売上台数7,000万台を達成したと発表した。
プレイステーション・ポータブルは、プレイステーションプラットフォーム初の携帯型ゲーム機として2004年12月12日の日本での発売を皮切りに、2005年3月には北米地域、同年5月にはアジア地域、同年9月には欧州地域へと順次市場を拡大。発売後も、専用ゲームソフトウェアのラインアップの拡充とともに、専用周辺機器の導入や本体システムソフトウェアの定期的なアップデートなどを通じて本体機能を拡張するなど、同社が携帯型エンタテインメントプラットフォームとしての可能性を追求してきた携帯ゲーム機。
2007年9月には、PSP-1000シリーズの基本機能とデザインを継承しながら大幅に軽量・薄型化を実現したPSP-2000シリーズを全世界で導入。さらに2008年10月には、さらなる高画質化を実現したという液晶ディスプレイ、およびプレイステーション・ポータブルの利用シーンを拡げる内蔵マイクを標準搭載したPSP-3000シリーズを導入した。
また、2009年10月には、プレイステーション・ポータブルのプラットフォームの新たなラインアップとして、家庭用ゲーム機では初のネットワーク専用端末となる「PSPgo」を市場に投入している。
同社は、プレイステーション・ポータブルを通じ、無線LAN機能を使った協力対戦プレイ等によりゲームの遊び方を拡げるなど、従来にはない楽しみ方を提案することで携帯ゲームの新たな市場を創造し、2008年10月からはプレイステーション・ポータブルから直接PlayStation Network上のPlayStation Storeにアクセスが可能になり、コンテンツのダウンロードの利便性を向上した。
また、PlayStation Storeにおいて米国および欧州地域でプレイステーション・ポータブル向けの小容量ダウンロードゲーム「minis」のサービス提供を開始したほか、2009年7月にプレイステーション・ポータブル向けにビデオ配信サービスを、12月から日本・米国・欧州各地域でコミックコンテンツの配信サービスを開始。ネットワークを通じ、ゲームをはじめ豊富なコンテンツを直接ダウンロードし、楽しむことが可能になっている。
プレイステーション・ポータブル専用ゲームソフトウェアについては、すでに全世界で延べ3,200以上のUMDタイトルが発売。累計売上本数は2億9,800万本を数えているとされる。これらのパッケージタイトルに加えて、「プレイステーション 3」やPC経由でダウンロードできるプレイステーション・ポータブル専用ゲームソフトウェアも数多く発売されているほか、PlayStation Storeでは、オンライン配信専用タイトルに加え、初代PSからの人気ソフトウェアやUMDで提供されるプレイステーション・ポータブルタイトルのダウンロード版なども取り揃え、全世界で延べ2,180を超えるゲームコンテンツを提供している。
同社は今回の発表にあわせて、「2011年末より発売を予定している次世代携帯型エンタテインメントシステム「PlayStation Vita(プレイステーションヴィータ)」( http://journal.mycom.co.jp/news/2011/06/07/028/ )とともに、今後もより多くのお客様にプレイステーション・ポータブルならではのエンタテインメントの世界をお楽しみいただけるよう、コンピュータエンタテインメントの世界を拡げてまいります」とコメントしている。