クレディセゾンは6日、2011年5月30日に国内のクレジットカード会社で初めて「資金移動業者」の登録を許可されたと発表した。同社は、第一弾の資金移動業商品として、7月から海外旅行者向けに海外専用のプリペイドカード「NEO Money(ネオ・マネー)」を発行開始する。
クレディセゾンは、2010年8月にプリペイドカードの発行を開始するなど、決済サービスの充実を図ってきた。今回の「資金移動業者」登録により、これまでのクレジットカード・各種ファイナンスサービス、プリペイドサービスに加え、新たに送金サービスをも備えた、「総合決済ソリューション企業として、各種サービスを推進する」(同社)。
「NEO Money(ネオ・マネー)」は、旅行・出張・留学など海外渡航者向けに発行するプリペイドカード。主な特徴として、16歳以上で日本に住む人であれば基本的に誰でも、全国のセゾンカウンターやインターネットなどから申し込める。また、急ぐ人は、一部のセゾンカウンターにて即時発行も可能。申し込みにあたっては、専用口座などを開設する必要はない。
全国369台(2010年4月末現在)のセゾンATMや、提携金融機関ATMから同カードへの入金が可能。同カードに入金したお金は、海外200以上の国と地域に設置された180万台のVisa・PLUSマークのついたATMでの現地通貨の引き出しや、海外のVisa加盟店でのショッピングに利用できる。
同カードは入金額の範囲内でのみ利用できるので、使いすぎの心配がない。また、海外ATMからの引き出しについては、キャッシングではないので、金利がかからない。
カードをなくした場合でも、同社に届けた時点の残高を同社が保証。また、長期間利用しないときなどは、ウェブサイトから同カードにロックをかけることもできるため、「安心・安全」(同社)となっている。