Shuttleブースで見つけた新製品を紹介しよう。
Mini-ITX対応や痛PC化、人気の機能を復活させたH61キューブ
H61搭載キューブPC「SH61R4」は、過去に好評を得ていたアルミフレーム、Mini-ITX対応、クリアカバーによるオリジナルパネル化などの特徴を全て導入した製品だ。スチールフレームと比べアルミフレームは強度の確保のために肉厚化せざるを得ず、先日投入されたH67搭載モデルの「SH67H3」までアルミフレームモデルによるMini-ITX対応がストップしていた。SH61R4ではその設計を見直し、Mini-ITX対応の復活を果たしている。これにより、まずH61搭載PCとして楽しんだ後に、Mini-ITXマザーへの交換でシステムアップグレードでき末永くキューブを使い続けることができる。
フロントは3.5インチベイを廃し5インチベイ1基のみ。デザインはSG41Jシリーズ風。フロントクリアパネルはネジ4個で着脱でき、本体との間に写真などを挟むことができる。拡張スロットは2本でそのほかMini PCIeカードスロットも備えている。なお、最近のShuttleキューブでは、リア電源ファンの径を4cmから5cmに拡大しており、静音面でも進化しているとのこと。
余ったLGA775 CPUの再利用を狙うコンパクトベア
高性能・低消費電力なSadny Bridgeの人気でリプレースが進んでいるが、その余ったCPUをコンパクトPCで活用しようというのが「XG41」だ。XG41はAtomベアボーン「X27D」のコンパクトきょう体を流用しつつ、LGA775 CPUが利用可能。さすがに高TDPモデルは厳しいと思われるが、デモではデュアルコアのCore 2 Duo E8500を搭載し動作させていた。
フロントパネルはフラットで、2つに別れたカバーはそれぞれ光学ドライブ用のフロントインタフェース用。光学ドライブはスリムドライブに対応しており、このフレームにはそのままHDDドライブの増設も可能。光学ドライブ+2.5型HDDあるいは2.5型HDD×2基というコンフィギュレーションがとれる。フロントインタフェースはUSB 2.0×2とオーディオ入出力のみとシンプルだが、バックパネルはシリアルが2基、DVI、HDMI、デュアルLANなど、一般用途から事務用途にも対応できる。
スリム光学ドライブベイにはそのままHDDも搭載できる。コンパクトながらHDD+HDDならかなりの大容量に、SSD+HDDを構成すれば少々古いCPUでも快適なシステムを組める |
背面にはシリアル2基やデュアルLANなど、おもしろい活用ができそうな端子が並ぶ |
スリムなAtomベアがD525搭載モデルに進化
幅が38.4mmというどんなスペースにも置けるスリムベアボーンのXS35の新モデル「XS35GTV2 Pro」は、従来モデル「XS35GT」のAtom D510(デュアルコア、HT対応、1.66GHz)からAtom D525(デュアルコア、HT対応、1.80GHz)へとCPUをアップグレードしたモデル。同時にXS35GTではDDR2メモリだったが、V2ではDDR3メモリ対応となった。デザイン等に変更は無く、次世代IONも引き続き搭載している。
偏向グラスで立体視可能なタブレット
OEM向けで、Shuttleブランドとしては販売予定無しとされるが、タブレット「V07CN01」も面白かった。プロトタイプとされているが、7インチパネル、解像度800×480ドットのAndroidタブレットで、偏向グラスを利用することで立体視が楽しめる製品となっている。CPUはNVIDIAのTegra 250。