自動車メーカーのマツダが、全国のドライバー632人を対象に行ったアンケート調査によると、車の購入時に重要視するポイントとして、「価格」(69.3%)を、「低燃費」(79.6%)が上回った。環境への関心の高まりや、ガソリン価格の高騰などが影響したと言える。
今回の結果は、同社の「エコカーに関する意識調査2011」によるもの。同調査はインターネットリサーチのマクロミルが、週に1回以上自動車を運転する20歳以上のドライバー(男性316人、女性316人)を対象に、アンケートを行ったものをまとめた。(調査期間:2011年5月6日~8日)
車を選ぶときに重要視するポイントとしては、1位「低燃費」、2位「価格」、3位「運転しやすさ」(66.5%)、4位「安全性」(61.6%)と続く。同様に、この1年で車の運転時に心がけるようになったことも「燃料を無駄遣いしない」が全体の75.2%にのぼり、燃費への意識が高まっていることを裏付ける結果となった。
一方、次に購入を検討したい車のタイプとしては、1位「低燃費ガソリン車」(68.8%)、2位「ハイブリッド車」(41.5%)、3位「通常のガソリン車」(18.8%)、4位「電気自動車」(13.3%)となり、燃費を気にしつつも、価格やインフラの充実などの問題から、電気自動車には手が伸びづらい状況が浮き彫りとなった。「電気自動車は普及に時間がかかると思う」と回答した人は93.1%(「そう思う」、「どちらかといえばそう思う」の合計)となり、「ハイブリッド車は普及に時間がかかると思う」は42.9%(同様)と意見が分かれた。電気自動車に対する懸念点は「価格」、「充電インフラの充実」、「航続距離(最大限まで充電した状態での走行可能距離)」などが多く、ハイブリッド車は「価格」、「故障発生リスク」などが多く挙げられた。
ドライバーのアンケート調査をまとめると、低燃費に対する需要は大きいが、電気自動車やハイブリッドはまだまだ懸念材料が多くなっている。ガソリンエンジンを主体としつつも、低燃費化が進んだ"第3のエコカー"が今後の車選びの主力になってくるのではないだろうか。従来のガソリン車は、エネルギーの多くを無駄に消費していると言われており、ますますの技術革新が待ち望まれている。