環境省の「スーパークールビズ」が本格的にスタートしたことを受け、環境ビジネスウィメンと環境省の共催による「SUPER COOLBIZ 2011」キックオフ・イベントが1日、東京・日本橋三越本店で行われた。
同イベントには松本龍環境相や小沢鋭仁前環境相、斉藤鉄夫元環境相、小池百合子元環境相らが出席。松本環境相は、「今夏、政府は15%の電力削減を提唱しております。夏を乗りきるという一過性のものではなく、日本のライフスタイルを変えうる大きな出来事。環境省としても、皆さんと知恵を出し合いながら、『スーパークールビズ』に取り組みたい」と挨拶した。
2005年にクールビズを提唱し、現在、「クールビズ推進協議会」共同代表や「かりゆしウエアを世界へ広める会」会長を務める小池元環境相。沖縄の一般的な夏服・かりゆしウエアで登場し、「(クールビズは)"我慢大会"という意識を変え、みんなで楽しく進めるところに、『スーパークールビズ』の精神があると思っています。この国難をみんなで乗りきるんだ、というチャレンジ精神をもって、『東日本大震災を経て、日本人のライフスタイルは大きく変わった』と言われるような年にしましょう」と呼びかけた。
会場には、かりゆしウエアをPRするための"助っ人"として、ともに沖縄出身のガレッジセールとスリムクラブが登場。「沖縄の会社では、夏になるとこういう楽な服装にするのが定着しています。いまでは若い子も、ファッションとしてかりゆしウエアを着るようになっているんです」とガレッジセールのゴリさん。同ウエアの着心地を、スリムクラブの2人は、「着やすい! 以前にも増してデザインが豊富だし、今後も進化していくと思います」(内間政成さん)、「これで仕事したらはかどりますよ。涼しいですから」(真栄田賢さん)とアピールした。
イベントでは、日本橋三越本店のほか、大丸東京店と高島屋東京店も参加しての「スーパークールビズ」ファッションショーが行われた。紳士服、婦人服、浴衣の順に紹介された後、ステージに立ったのはTBSの井上貴博アナ、日本テレビの上重聡アナら、在京キー局とNHKの男性アナウンサーたち。「スーパークールビズ」の衣装で、照れた表情を浮かべながらランウェイを歩いた。
TBSの井上貴博アナは、細いコードレーンが基調のセットアップジャケットとセットアップパンツのスタイルで登場 |
日テレ・上重聡アナは、日本の気候に適した麻のアンコンジャケットを着用。「ズームイン!!」のポーズも決めた |
フジテレビの川端健嗣アナはラコステでまとめ、鹿の子ジャージージャケットとポロシャツのスタイルに |
テレビ東京の島田弘久アナ。同局はアナウンサーもノーネクタイで出演するなど、「スーパークールビズ」に取り組んでいる |
テレビ朝日の平石直之アナは、清涼感のあるコットンシアサッカージャケットをはじめ、上下ともコルネリアーニでまとめた |
NHKの松本和也アナのコーディネートスタイルは、発色の良いピンクで着心地の軽さを演出したジャケットがポイントに |
ファッションショーの終了後、感想を求められた井上アナは、「喋らない仕事がこんなにもどかしいものだとは……。着心地は最高ですが、それを忘れるほどに自分自身が浮ついています」と苦笑い。ステージ上で「ズームイン!!」のポーズも決めた上重アナは、「非常に軽くて涼しいのですが、(脇の部分を見せながら)こんなに脇汗をかいてしまって、メーカーの方々に申し訳なく思っています。ぜひ買い取りの方向でお願いします!(笑)」と話した。
民法各局の"スマート体型"のアナウンサーが並ぶ中、1人だけ異なる雰囲気を醸し出していたNHKの松本和也アナ。「着心地は抜群なんですよ。でも居心地が最悪で……」と自虐的(?)な発言も飛び出し、会場は爆笑に包まれた。自身のコーディネートを、「さっぱりしていて、こういう服で街を歩いたら節電にも貢献できると思います」と絶賛する一方で、「あとは自分の中身を脂っこくないようにしたいです」との発言も。やはり自身の体型が気になる様子だった。
今回のキックオフ・イベントを皮切りに、環境省は環境ビジネスウィメンと共催で、「スーパークールビズ」関連のイベントを続々と開催する予定だ。