5月31日に開幕するCOMPUTEX TAIPEIを前に、台湾ASUSTeK Computerは30日、台北市内においてプレスカンファレンスを開催した。会見には同社のJonney Shih会長が登壇、集まった報道陣に対して、タブレットPCとスマートフォンが合体した「Padfone」など、多数の新製品を披露した。
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Jonney Shih会長。今年のテーマは「Break The Rules」だという |
タブレットにスマートフォンを格納できる「Padfone」 |
ノートPC
ノートPCでは、「UX」シリーズ、「N」シリーズ、「Eee PC X101」が紹介された。
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「UX」シリーズはこの薄さに注目 |
UXシリーズは、「薄型」「軽量」を強く意識したモデル。厚さは3～17mm、重量は1.1kgで、以前ソニーが発売した「VAIO type 505 EXTREME」のように、本体部の手前が薄くなっているのが特徴的だ。ただ注目すべきは、この薄さ・軽さでSandy Bridge世代のCore i7/i5/i3を搭載したことだろう。SATA 3.0のSSDやUSB 3.0ポートを搭載するなど、性能も重視したスペックとなる。
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「UX」シリーズは薄型軽量でなおかつ高性能 |
アルミのユニボディデザインを採用。スタイリッシュな外観だ |
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「N」シリーズはサウンド機能を強化したモデルになる |
Bang & Olufsen ICEpowerと共同開発したという |
「Eee PC X101」は、Eee PCシリーズの新モデルで、重量は950g以下、厚さは17.6mm。Eee PCは低価格を武器に、ネットブック市場を切り拓いてきたが、会場がどよめいたのは、やはり価格について言及したとき。Shih会長が「199ドルから」と明らかにすると、報道陣からも驚きを持って迎えられた。もちろん最小構成での価格ではあるが、日本でも再び注目を集めそうだ。
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価格はなんと199ドルから。薄型軽量を実現して、この価格というのは驚き |
こちらも傾斜がついたボディ形状。パームレスト側の方が薄くなっている |
Eee Pad
「Eee Pad MeMO 3D」は、裸眼での3D表示に対応したモデル。画面は7インチと小さめだが、特殊な眼鏡が不要なのは便利だ。
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裸眼3Dが可能な「Eee Pad MeMO 3D」 |
「Eee Pad Slider」は、タブレットスタイルとノートPCスタイルを切り替えられるモデル。このコンセプトは「Eee Pad Transformer」に似ているが、Transformerのようにキーボードを切り離すのではなく、名称通りにスライドして収納させるのが大きく異なるところ。CPUはNVIDIAのTegra 2で、画面サイズは10.1インチだ。
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ノートPCのように使える「Eee Pad Slider」。キーボードがあるとやはり便利 |
ディスプレイ部をスライドさせて本体部に重ねるとタブレットスタイルに |
Padfone
「Padfone」は、タブレットPCとスマートフォンの良いところを融合させた商品。スマートフォンをタブレットの"ガワ"に内蔵できるようになっており、状況に応じてスタイルを切り替えることが可能となっている。
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Shih会長は「ミステリーな製品」として、マジックショー風に紹介した |
会場の展示コーナーには「Padfone」も置かれていた |
本腰を入れてメーラーやブラウザを使うにはタブレットの方が便利だが、電車の中などで気軽に取り出すには大きすぎる。ざっとメールを確認するくらいであれば、スマートフォンでも十分だし、ポケットに入れて簡単に持ち運ぶこともできる。かといって2台とも持ち歩くのは重く、お金も余計にかかる。使い分けに悩むユーザーも多いだろう。
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タブレットとスマートフォンにはそれぞれ長所が |
1台の端末で両立できれば便利だが、これは簡単ではない。単純に中間のサイズで作ったりすると、両方の欠点だけが集まった中途半端な製品になりかねない。ASUSが取ったアプローチは前述のように、タブレットとして使うときにはガワと組み合わせ、スマートフォンとして使うときにはそれだけ取り出すというものだ。
タブレットにしたときには、単に画面が拡大表示されるだけではなく、ちゃんと画面サイズに合わせたレイアウトになって情報が表示されるという。また、SIMカードが1枚で済むことや、同じストレージを使うのでデータの同期が不要なことなどはメリットと言える。そのほかガワからスマートフォンを充電することも可能だという。
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タブレット用、スマートフォン用にそれぞれ適した画面表示になる |
ガワ側からスマートフォンを充電することも可能だとか |
詳細なハードウェア仕様などについては未公開だが、担当者に確認したところ、OSはAndroidで、タブレットの画面サイズは10.1インチになるという。発売は今年のクリスマスシーズンを予定しているとのこと。
