米Amazonは夏の読書シーズンに先駆けて「アメリカでもっとも多読・博識な都市」を発表した。この順位は電子書籍・印刷媒体を問わず、人口10万人以上の都市における本・雑誌・新聞の売り上げを本年1月から集計し、総額を1人当たりの売り上げに換算した数値から導き出したもの。
1位はマサチューセッツ州のケンブリッジ。言わずとしれたハーバード大学とマサチューセッツ工科大学を擁する学問都市として知られ、この結果は誰もが納得するものであろう。また、もっとも多くノンフィクション作品を購入した都市でもある。
2位には児童書の購入数がトップだったヴァージニア州のアレクサンドリアが、近くに位置し、高学歴の研究所員やジャーナリスト、公務員が多いワシントンD.C.を大きく引き離してのランクイン。続く3位から5位はカリフォルニア州バークレー、ミシガン州アナーバー、コロラド州ボルダーといった学問都市が占める。ボールダーは料理、食べ物、ワイン関連本の売り上げランキングで1位を獲得している。
そして驚くべきことに、フロリダ州マイアミが6位に食い込んだ。マイアミといえばまぶしい太陽、真っ青な海に真っ白な砂浜、ラテン系の陽気な雰囲気、ドラマ『CSI:マイアミ』などがまず思い浮かぶが、意外や読書家たちも数多く存在していたのだ。そしてフロリダ州は、フロリダ大学のあるゲインズビルが8位、ウォルト・ディズニー・ワールドリゾートなど多数のテーマパークを有するオーランドが12位と、唯一20位以内に3都市がランクインしている。
全20位は以下のとおり。
- ケンブリッジ(マサチューセッツ州)
- アレクサンドリア(ヴァージニア州)
- バークレー(カリフォルニア州)
- アナーバー(ミシガン州)
- ボールダー(コロラド州)
- マイアミ(フロリダ州)
- ソルトレイクシティ(ユタ州)
- ゲインズビル(フロリダ州)
- シアトル(ワシントン州)
- アーリントン(ヴァージニア州)
- ノックスヴィル(テネシー州)
- オーランド(フロリダ州)
- ピッツバーグ(ペンシルヴァニア州)
- ワシントンD.C.
- ベルビュー(ワシントン州)
- コロンビア(サウスカリフォルニア州)
- セントルイス(ミズーリ州)
- シンシナティ(オハイオ州)
- ポートランド(オレゴン州)
- アトランタ(ジョージア州)