ケンウッドは26日、デジタルオーディオプレーヤー「Media Keg」の新モデル「MG-G608」を発表した。発売は6月上旬で、価格はオープン。市場価格は1万5,000円前後と予想される。

Media Kegシリーズでは、今年の1月に「MG-G508」が発表されているが、MG-G608は、そのMG-G508をベースに高機能化を図ったモデル。搭載しているメモリーの容量は8GBで、microSDカードでのメモリー増設が可能(最大16GBまでのmicroSDHCに対応)。MP3/WMA/AAC/WAV形式の音楽ファイル再生と、JPEG/BMP形式の画像表示に対応する。音楽管理ソフト「BeatJam」が付属するが、MG-G608自体はUSBマスストレージクラスに対応したシンプルなプレーヤーで、USB接続したPCからドラッグ&ドロップするだけで、音楽ファイルの転送を行うことができる。このように、表面的な基本性能はMG-G508と同一となっている。

MG-G508との一番の違いは、Bluetooth機能の搭載。カーナビなどのBluetooth対応機器とワイヤレスで接続することが可能だ。対応しているプロファイルは、A2DPとAVRCP。また、Class-W方式のデジタルヘッドホンアンプを新搭載。より高品位な音楽再生が可能となっている。さらに、歌詞表示にも新たに対応した(歌詞表示を行うには、付属のBeatJamで転送を行う必要がある)。

8GBのメモリーを内蔵したデジタルオーディオプレーヤー「Media Ked GM-608」。Bluetoothを搭載しただけでなく、Class-W方式のデジタルヘッドホンアンプの採用など、GM-508に比べて高音質化が図られている。カラーはホワイト/ピンク/ブラックの3色

本体サイズは、46.5(W)×98.5(H)×13.5(D)mm。質量は約55g。電源はリチウムイオンポリマー充電池を採用。充電時間は約1.5時間で、GM-508の2.5時間から短縮されている。連続再生時間は、128kbpsのMP3ファイルで約19時間と、MG-G508の約25時間から、こちらも短くなっている。同社によると、バッテリーの容量に変化はなく、充電時間の短縮は充電回路を再設計したため。連続再生時間がGM-508よりも短くなった点に関しては、GM-508が、手軽に使えるモデルを目指したのに対して、GM-608は、バッテリーの持ち時間よりも、高音質化を優先したモデルであるためとのことだ。なお、MG-G608では、デジタルアンプの搭載だけに留まらず、音質に影響する回路部分は、ほぼ再設計されており、GM-508に近い外観を持っているが、中身は完全な別モデルになっているとのことだ。

同社では、MG-G608と同時に、ポータブルタイプのBluetoothスピーカー「AS-BT50」も発表している。こちらも発売は6月上旬。価格はオープンで、市場価格は1万円前後と予想される。プロファイルは、MG-G608が対応しているA2DP/AVRCPに加えて、携帯電話などで使用されているHFP/HSPにも対応する。実用最大出力は1.5W×2で、使用しているスピーカーはφ40mmフルレンジ×2。電源は単3形電池×4。アルカリ電池を使用した場合、最大で約9時間の連続使用が可能だ(Bluetooth接続時)。なお、Bluetooth以外に、アナログのライン入力(3.5mmステレオミニジャック)も1系統装備している。本体サイズは228(W)×69(H)×58(D)mm。質量は340g。

同時発売されるBluetoothスピーカー「AS-BT50」。GM-608と同様に、ホワイト/ピンク/ブラックの3色が用意されている