東野圭吾のベストセラー小説『麒麟の翼』が主演・阿部寛で映画されることが26日、明らかになった。
原作は、"加賀恭一郎シリーズ"の9作目となる最新作。昨年放送された連続ドラマ『新参者』(シリーズ8作目)、スペシャルドラマ『赤い指』(シリーズ7作目 ともにTBS系)が高視聴率を獲得するなど、人気シリーズとなっている。
ドラマに引き続き、阿部寛が主人公・加賀恭一郎を演じるほか、『新参者』で登場した雑誌記者・青山亜美に黒木メイサ、加賀のいとこで警視庁捜査一課の刑事・松宮脩平に溝端淳平、『赤い指』で登場した加賀の父・隆正に山崎努、看護師の金森登紀子に田中麗奈とドラマでお馴染みのキャストが出演。監督は『いま、会いにゆきます』、『涙そうそう』、『ハナミズキ』などの土井裕泰が担当する。
東京・日本橋でおきた殺人事件。被害者は、胸を刺されたまま8分間も歩き続けた後に、翼のある麒麟像の下で力尽きた。そして、事件直前に不可解な行動に出ていた容疑者の男が、現場から逃亡する際、車に轢かれて意識不明に。被害者はどこに向かおうとしたのか、容疑者の不可解な行動とは? 捜査にあたる加賀恭一郎がその謎に挑む。
阿部は「スピード感ある加賀の洞察捜査を楽しみにしてほしいと思います」とアピールし、土井監督は「刑事加賀恭一郎が、事件によって心に傷を負った人々をどのように救い、希望に導いてゆくのか。希薄になりつつある"家族の絆"とは何なのかを改めて問い直すような、家族そして親子の"再生"の物語として描いていきたいと思っています」と意気込みを語っている。
現在、東京・日本橋~人形町でのロケを中心に撮影中で、7月上旬にクランクアップ。2012年1月に全国公開される予定だ。