ライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」を題材とした食育授業「米パンで学ぼう! お米の教室」が24日、日の出学園(千葉県市川市)にて行われた。

三洋電機では、充電池「eneloop」発売を機に、環境教育への取り組みを開始。2006年4月から小学校での出前授業を行い、これまでに5万4,000人を超える子どもが同社教育プログラムに参加している。2011年度は、「GOPAN」を題材にした授業を展開。(1)食料自給率の向上、(2)地産地消、(3)地域活性化、(4)食育-など、農業や日本の食文化について考えるきっかけづくりを提案する。

コーポレートコミュニケーション本部の金井優子さん。「GOPAN」を実際に紹介する一幕も

第一回目の食育授業は24日、日の出学園の小学校5年生を対象に行われた。同社コーポレートコミュニケーション本部の金井優子さんが先生として登壇。お米の消費量が50年前の約半分になっていることなどを紹介し、お米を食べる重要性を優しく子どもたちに教えた。

授業中には、農家や「GOPAN」の開発プロジェクトリーダーから動画でのメッセージも寄せられた。三洋電機コンシューマエレクトロニクス GOPAN開発プロジェクトリーダーの滝口隆久さんは、米を水で柔らかくしてから砕くという逆転の発想がなければ「GOPAN」を作ることができなかったエピソードを紹介し、子どもたちに「仲間といっしょに研究すること」「考え方を変えること」の大切さを強調した。

千葉県では「ふさおとめ」や「ふさこがね」「コシヒカリ」といったお米を主に作っており、子どもたちには「ふさこがね」で作ったお米のパンが試食として振舞われた。子どもたちは、食感や匂い、味などを真剣にチェックしながらも、お米のパンをほおばり、にこやかな表情を見せていた。試食の感想では「モチモチしている」「甘い香りがする」「噛んでいくうちに甘さを感じる」などの声があがっていた。

口にほおばった瞬間、子どもたちから笑顔がこぼれた