台湾Digitimesの5月23日(現地時間)の報道によれば、Appleは次世代モデルの「iPhone 5」で曲面ガラスを採用する意向だという。ガラスメーカー側は新規投資に消極的なものの、Appleでは必要な生産数を確保するためにすでに200~300台のガラスカット用マシンを購入済みだと情報筋の話を紹介している。
次世代iPhoneに関する噂は数あれど、この曲面ガラス採用に関する噂は台湾のサプライチェーンの間でいま一番ホットな話題のようだ。ガラスカット用マシンは現在関連の組み立て工場に保管されており、曲面ガラスの製造レベルが一定段階に達したタイミングで実際のラインにまわされることになるという。
なお、ここでいう「iPhone 5」が、今秋の発表が噂されるモデルなのか、あるいは来年2012年の登場が噂される次々世代モデルなのかははっきりしないが、この噂ではどのタイミングで大量生産に移るのかが不明だとしているところから、おそらくは2012年登場の次々世代モデルのことを指しているものとみられる。Appleはガラス加工だけでなく、ラミネーションやタッチセンサーの組み合わせなども含めてイールド率向上を目指している段階であり、まだ採用に向けた検証の途上といったところだろう。