日本放送協会とシャープは、共同で次世代テレビ放送サービスであるスーパーハイビジョンに対応する85V型液晶ディスプレイを開発したことを発表した。直視型ディスプレイでは世界初の成果という。
スーパーハイビジョンは、現行のハイビジョンを超える「超高精細映像システム」として、NHKが1995年より研究開発をスタート、2020年の試験放送を目指し研究開発を進めている。画素数はハイビジョンの16倍に相当する約3,300万画素(横7,680×縦4,320画素)であり、圧倒的な臨場感と迫力ある映像表現を実現するという。
今回、シャープの液晶技術「UV2A技術」を採用することで、表示性能が極めて高いスーパーハイビジョン対応の直視型液晶ディスプレイを世界で初めて実現した。加えてNHKが保有するスーパーハイビジョンに関する知見とノウハウをもとに、超高精細・高画質表示を可能にしたという。
大画面による超高精細映像は見る人に没入感を与え、あたかもディスプレイのなかにいるようなバーチャルリアリティな体験が味わえるとしている。
なお、同ディスプレイは「NHK放送技術研究所一般公開」(5月26日~29日)にて展示される。
スーパーハイビジョン対応直視型液晶ディスプレイ | |
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画面サイズ | 85V型(約1.9m×1.05m) |
画素数 | 横7,680×縦4,320画素 |
輝度 | 300cd/m2 |
表示階調 | RGB各色10bit |