BlackBerry PlayBook |
4月に販売がスタートした加Research In Motionのタブレット製品「BlackBerry PlayBook」だが、発売1カ月が経過して比較的好調な推移を見せているようだ。あるアナリストの調査報告によれば、現時点までの販売台数は25万台で、同社会計年度で2012年第1四半期(2011年3-5月期)中にも50万台に達するのではないかとみている(流通在庫の10万台程度を含む)。
この予測レポートを出しているのはカナダRBCのアナリストMike Abramsky氏だ。その内容はBusiness Insiderのレポートで確認できる 。タブレット市場参入としてはやや後発組に属するPlayBookだが、既存のBlackBerryアプリへの対応だけでなく、Flash/AIRのサポートやAndroidアプリ実行環境まで幅広い開発環境をサポートし、コンテンツ拡充の面で非常に力を入れている様子がうかがえる。Abramsky氏によれば、このデータはAndroid 3.0 Honeycombを搭載したMotorola Xoomよりも好調な出だしを示しているという。家電小売り大手の米Best Buy店舗180カ所を調査したところ、16GBが全体の14%で売り切れ、32GBの場合は71%、64GBの場合は84%だったという。ただし同氏によれば、32/64GBモデルの売り切れについては商品在庫割り当ての問題に起因すると指摘する。InformationWeekによれば、ライバルとなるXoomは2月の発売から25万台の出荷を達成したとMotorolaでは公表しているが、その販売実数など詳細については明らかにしていないという。
ここで気になるのは日本へのPlayBook投入時期だが、BlackBerryの販売を行っているNTTドコモによれば現時点で未定だという。とはいえ、日本へのBlackBerry投入は北米市場などに比べて1年近いラグが発生している状態で、先日の夏モデル発表会で登場した「BlackBerry Bold 9780」も2010年秋にリリースされた約1年前のモデルだ。NTTドコモでは今後こうしたリリース時期の遅れをなくして最新トレンドをキャッチアップすべく、2011年内にも最新モデルの投入を行えるよう作業を進めている段階だという。具体的にはBlackBerry 7 OSを搭載した「BlackBerry Bold 9900」のこととみられ、BlackBerryファンは秋モデル以降の発表を期待して待つといいかもしれない。なおPlayBookについては「回線契約が必要ないWi-Fiモデル」という事情もあり、今後どのようにNTTドコモの製品として提供していくかは未知数だという。だがKDDIがauブランドでXoomのWi-Fiモデルの提供を開始したように、PlayBookについてもBlackBerryスマートフォン並みの素早い対応を期待したいところだ。