集中力が途切れがちでイライラしたり、思ったよりも早く起きてしまったり……。慢性的な不眠ではないものの、睡眠に悩みや不満を抱え、日常生活に影響があるなんてことないだろうか。近年、睡眠に不満を感じる人や、睡眠自体を軽視している人が増えている。睡眠改善委員会はそういった状態のことを「かくれ不眠」と呼び、警鐘を鳴らしている。
23日の「不眠の日」にちなみ、20~40 代の快眠者とかくれ不眠者の男女832 名を対象に行った「睡眠と年収」に関するインターネット調査によると、驚きの結果が明らかになった。個人年収について見てみたところ、「かくれ不眠者」は快眠者よりも年収が低い傾向があることが分かったという。かくれ不眠者では年収400 万円未満が51.4%、400~600 万円が18.3%、600 万円以上が10.6%であるのに対し、快眠者では400 万円未満が47.4%、400~600 万円が19.0%、600 万円以上が14.4%だったとのこと。また、特に働き盛りといえる40 代男性と30 代女性においては、顕著な年収差が認められたという。
睡眠が不足すると、脳が休息できず、睡眠時に行われる情報の整理ができなくなってしまうため、集中力や作業効率が悪くなりがちに。また、睡眠不足や不眠症は産業事故のリスクを約8倍高めると言われており、米国の試算では睡眠不足や不眠症による事故での経済損失は年間430~560億ドルに上るとされている。自分はかくれ不眠なのかもしれない―。気になる人は睡眠改善委員会が提供しているかくれ不眠のチェックシートを確認してみてほしい。