日本損害保険協会は18日、10月に実施される「損害保険募集人一般試験」の合格者を対象とした、損害保険に関する専門知識などを修得する教育プログラム「損害保険大学課程」を2012年7月より開始すると発表した。
同課程は、同協会が実施している「損害保険代理店専門試験」と、日本損害保険代理業協会が実施している「保険大学校」「認定保険代理士制度」を整理・統合し、損害保険業界共通の制度として構築するもの。「専門コース」と「コンサルティングコース」の2種類のコースを用意し、それぞれ専用の教育プログラムを終了して試験に合格した募集人のうち、所定の認定要件を充たした者を同協会が認定するという。
「専門コース」は、保険募集に関連する「損害賠償・相続などの法律知識」「保険税務」「医療・介護・労災などの社会保険」「リスクマネジメント」「隣接業界」の知識について専門的に学習するコース。教育プログラムは任意となる。
「コンサルティングコース」は、顧客に対する高いコンサルティング能力・スキルを修得するため、「保険契約の実務」「リスクマネジメントの実務」「経営学」などの実践的な知識・スキルについて学ぶコースとなっている。教育プログラムは必須で、通信教育のほかに、セミナーやディスカッション等を予定している。
認定は5年の更新制で、認定取得者には認定証の発行などを行う。実施時期は「専門コース」認定試験が2012年7月(予定)、「コンサルティングコース」は2013年に開講を予定している。認定要件などそのほかの詳細は同協会Webサイトまで。