NECカシオモバイルコミュニケーションズは18日、都内でプレス向けに夏モデル新商品に関する発表会を行った。発表会では今回同社が発表した5端末「MEDIAS WP N-06C」「N-05C」「CA-01C」「G'zOne IS11CA」「CA007」の概要説明が行われた。

発表会の冒頭、壇上に上がった同社代表取締役 執行役員社長の田村義晴氏からは、同社の今後の事業戦略について説明があった。スマートフォンは現在、市場が急激に拡大しており、2015年度にはグローバルの出荷台数が6億台強になると見込まれている。こうした現状を踏まえ、NECカシオとしては海外でも戦えるグローバルモデルのスマートフォンを開発していく考えだという。田村氏は当面の事業目標として今年740万台、来年1,200万台という具体的な数字を提示。「数年後にグローバルベンダーの仲間入りを果たす」と力強く語った。

同社のロードマップについて語る田村義晴氏(写真左)

同社の強みとしては、モバイル事業で培った小型・薄型化などの技術やNECパーソナルソリューション事業で育ったものを利用できる点、無線技術などのインフラ面とクラウド技術をつぎ込める点と総括。さらには親会社のCASIO計算機、日立製作所がともに非常にユニークな技術アセットを保有している点に触れ、「これらの総力戦で良い商品を作っていきたい」との考えを示した。

今年から来年にかけ、段階的に北米(事業者チャネル市場)、欧州(事業者チャネル市場)、オープン市場(APAC等)の攻略をしていくとしている

続いて同社取締役執行役員専務の大石健樹氏が登壇し、NTTドコモ向け・KDDI向けに夏モデルとして投入された5端末について商品説明があった。また、MEDIAS WPの新CMキャラクターに選ばれたモデルの長谷川潤さんから届いたVTRメッセージが紹介された。

『MEDIAS WPはアプリや機能を分かりやすく教えてくれる機能も搭載されているので、スマートフォンが初めての女子にもオススメです』と語る長谷川潤さん(写真右)

質疑応答には田村氏と大石氏が対応。記者との間で、1,200万台の内訳について(回答:海外700万台、国内500万台)や、日本仕様向け機能を搭載しつつAndroid OSのアップデートにも対応できるのか(回答:アップデートにはその都度、追随していく予定)、今後のフィーチャーフォンの位置づけは(回答:市場が100%スマートフォンになるとは考えていない。同社としては既存のアセットを使いながら、今後ともフィーチャーフォンをリリースしていく)、などの質問と回答のやりとりがあった。

なお会場にはタッチ&トライコーナーが用意され、端末の使用感を確かめることができた。

タフネス仕様のAndroid 2.3スマートフォン「G'z One IS11CA」

G'z One IS11CA

操作感を動画でチェック!!

厚さ7.9mmの防水スマートフォン「MEDIAS WP N-06C」(左、茶色の端末)と前機種「MEDIAS N-04C」(右、銀色の端末)との比較。物理キーはソフトキーになった

わずかにMEDIAS WP N-06Cの方が長いことがわかる。薄さ・重さは、ほぼ変わらない

3D対応のEXILIMケータイ「docomo PRIME series CA-01C」

着信時などにはレンズ周りが光って知らせる(写真右)

新アプリ「アトリエペンギン」搭載の防水・防塵ケータイ「CA007」

キー音がペンギンの歩く足音になっていたり、かわいい仕掛けがたくさんある

会場ではCA007専用のクレードル(別売り)も展示されていた

タッチ操作可能な防水ケータイ「docomo SMART series N-05C」