みずほ銀行は17日、店頭での預金口座開設の申し込み手続きについて、手書き文字を瞬時にデジタルデータ化する「デジタルペン」などを活用した、新しい受付システムを導入したと発表した。

預金口座の開設は、厳正な本人確認などが必要で、申込書の記入など時間もかかる取引となっている。みずほ銀行は17日、顧客に対するサービスの向上と業務の効率化を同時に実現することを目的として、「デジタルペン」と「本人確認用カードリーダー」を組み合わせた、新しい口座開設受付システムの試行を一部店舗で開始した。

デジタルペンの機能は、顧客が記入したデータのシステムへの取り込み、本人確認用カードリーダーの機能として、IC運転免許証の真贋判定、本人確認記録の作成補助がある。

デジタルペンと申込用紙

みずほ銀行によると、デジタルペンによる紙への記入という簡単な方法により、申し込み内容の事前確認による先行処理、記入漏れチェックのシステム化などを実現でき、「処理時間の短縮、業務の効率化、正確な事務遂行が可能となる」。

同行では、「今後顧客の意見をふまえ、記入項目の削減、遠隔・無人での申し込みの受け付けなどを展望していく」としている。