PCメーカー直営小売り店舗ビジネスの数少ない成功例の1つとして知られる「Apple Retail Store」。その最初の店舗であるバージニア州タイソンズコーナーとカリフォルニア州グレンデールの2店がオープンしたのが2001年5月19日(現地時間)だ。開店10周年を迎える今年、この週末にAppleは全米各店舗での夜通しのスペシャルイベントならびに秘密の新製品ローンチを計画しているという。
この件を報じているのはBoy Genius Report。ちょうど10周年を迎える5月19日(木曜日)の直後の週末に開催するイベントに向けて、各店舗が特別シフトを組んでいる話を入手したと伝えている。それによれば、現地時間の土曜日にあたる21日から翌22日の昼にかけて各店舗10-15人程度の深夜勤務シフトを計画しており、シフトに参加する従業員には機密保持契約書(NDA)へのサインのほか、手持ちの携帯電話をすべてメインオフィス側で預かる処置までとられるという。シフトに参加するのは一般スタッフだけでなく、マネージャからビジネスチームのメンバー、Geniusのスタッフまで、多岐にわたるようだ。
従業員は「トレーニング」に必要なギガバイト単位のデータをAppleから入手しており、これは土曜日午後までパスワードによってロックされた状態だという。また、すでにイベントに必要な機材は店舗に送られており、金曜日または土曜日の当日に残りの機材が到着するのを待つだけのようだ。なお、当日のオープン時は例によって黒幕による特別セッティングが行われるとみられる。このほか、全Apple Storeで5月22日にミーティングが設定されているという情報もある。
10周年に向けたスペシャルイベントの準備が進んでいることと、それに合わせて「何か」の製品ローンチが行われること以外は不明だが、もし現地で遭遇する機会があれば、楽しみにしているといいかもしれない。