SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券のネット証券4社は17日、投資信託の販売面における協力プロジェクト『資産倍増プロジェクト』において進めてきた4社専用投資信託の委託先の選定について、決定した内容を公表した。

資産倍増プロジェクトとは、投資信託を取扱うネット証券大手4社が、投資信託の販売ならびに投資信託による資産運用の普及啓蒙活動など、さまざまな活動を共同で行うプロジェクト。2011年3月に始動した。

3月2日に4社の社長が共同で行った記者会見では、プロジェクトの主な活動内容として、(1)大規模なイベントの開催、(2)共同キャンペーン、(3)共同の広告PR、(4)共同Webサイトの開設、(5)共同での書籍出版、(6)プロジェクト専用の投資信託の提供、などが挙げられていた。

今回、このうち、(6)の「プロジェクト専用の投資信託」について、専用投資信託3本の設定準備を進めることとなった。それぞれ三菱UFJ投信およびDIAMアセットマネジメントに委託し、設定する予定。3本の投資信託は、以下の通り。

  • 日本株式を投資対象とした投資信託(運用会社 : 三菱UFJ投信)

  • 国内新興市場を投資対象とした投資信託(運用会社 : DIAMアセットマネジメント)

  • 新興国中小型株式を投資対象とした投資信託(運用会社 : DIAMアセットマネジメント)

4社によると、選定に際し考慮した点は、(1)ネット投資ならではの低コストで、個人投資家に末永く愛される従来にない商品の提供を目指す、(2)顧客の資産形成に十分貢献することのできるクオリティの高い商品であること、(3)東日本大震災で被災した人々、または震災から立ち上がる日本企業を少しでも応援するものであること、の3点という。

第1弾となる今回の3本の専用投資信託は、2011年7月の設定を目指し、運用会社および資産倍増プロジェクト4社で準備を進めていく。なお、資産倍増プロジェクト専用投資信託は今後もラインナップ拡充を図っていく予定で、次回は2011年11月設定をめどに準備を進めるとしている。