環境省は13日、節電対策の一環で、クールビズを強化した「スーパークールビズ」を6月1日から実施する方針を明らかにした。今夏は東日本を中心に電力不足が懸念されており、スーツやシャツを販売する各企業も、節電を意識した商品を相次いで発表していた。
同省は率先して「スーパークールビズ」に取り組む予定で、ノーネクタイや半袖シャツに加え、新たにポロシャツやアロハシャツなどの着用も認める。また、執務室内に限り、サンダルと「無地か柄が派手でない」Tシャツの着用も可能に。ジーンズも「破れてだらしないもの」を除き、勤務中の着用を容認するという。
今後は他省庁や自治体、民間企業にも参加を促すほか、軽装スタイルのファッションショーを開催するなど、「スーパークールビズ」のPRに努める。
なお、クールビズをさらに強化させる取り組みは、スーツやシャツを販売する各企業でも行われている。「西友」「LIVIN」などの店舗を展開する西友は、"節電ビズ"スタイルに対応したシャツシリーズを発表。通気性の高い鹿の子織の生地を使用したシャツや、第2ボタンを開けてもラフすぎる印象を持たれないよう工夫したシャツなど、計73品目を順次発売する。
三陽商会のアレグリ、イルファーロ、ザ・スコッチハウスの紳士服3ブランドにおいては、ジャケットともコーディネートできる「スウェットガードポロ」が発売されている。超長綿100%の鹿の子生地の外側に特殊な加工が施され、汗をかいても汗ジミが目立ちにくいのが特徴。同商品の販売は好調に推移しており、「スーパークールビズ」の実施を受け、追加生産体制も整えるとのことだ。
AOKIは夏でも快適に着られるスーツとして、スーツ表面の温度上昇を防ぐ「プレミアムエアクールスーツ」「プレミアムエアクール セットアップスーツ(レディス)」を発売。吸汗速乾性に優れ、着用時の動きにくさも解消した「AOKI空冷PLUSシャツ 3Dスリムクール」も登場している。
コナカはニット素材や吸水速乾性に優れた素材を使用したシャツシリーズを発表したほか、特殊な濃色生地で生地の温度上昇を防ぐ「コールドスーツ」も登場。ワンタッチで装着できる「ファストタイ」も発売されている。