富士通は13日、液晶一体型デスクトップPC「ESPRIMO FH」シリーズの夏モデルにおいて、従来からデザインを一新し、省スペースかつ消費電力も削減した新製品5機種を発表した。20型ワイドモデル3機種、23型ワイドモデル2機種が発売される。販売開始は5月19日より順次。なお、春モデルで登場したグラスレス3D対応機種も継続販売される。
この夏モデルより、全機種で第2世代Intel Coreが搭載されるようになった。23インチモデル2機種はいずれもクアッドコアのCore i7-2630QMを搭載で、3D対応の「FH98/DM」と3D非対応でタッチパネル搭載の「FH77/DD」が用意される。20インチモデルは、デュアルコアのCore i5-2520Mを搭載するのが3D対応の「FH58/DM」と3D非対応の「FH56/DD」の2機種。さらにもう1機種、Core i3-2310M搭載でタッチパネル機能対応の「FH54/DT」がラインナップされる。
全機種LEDバックライト液晶搭載で(従来機種は蛍光管)、消費電力を従来機種比で約37%削減したほか、本体上部に搭載した「ECOボタン」でバックライトを最高輝度から約3割程度の輝度に調整し、さらに消費電力を抑制することが可能だ。
またサウンドは自然な音を表現できるオンキヨー製スピーカーを内蔵。ポータブルオーディオを接続すれば、PCの電源オフ時でも外付けスピーカーとして使える「パワーオフスピーカー」機能対応となっている。「FH54/DT」を除く4機種が搭載するブルーレイディスクドライブは、大容量のBDXL対応となっている。
23インチモデル
23インチモデルの3D対応機種「FH98/DM」は、エスプレッソブラック/スノーホワイトの2色が用意される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は260,000円強。5月26日発売となる。
主な仕様は、CPUがIntel Core i7-2630QM(2.0GHz)、チップセットがMobile Intel HM65 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)、メモリがPC3-10600 8GB(4GB×2、最大8GB)、ストレージが約2TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが23型ワイドスーパーファインVX液晶(1,920×1080ドット、3D対応、LEDバックライト)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit版。
インタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、USB 3.0×2、USB 2.0×4、HDMI入力×1、マイク入力/ライン入力兼用×1、ヘッドホン出力/ライン出力兼用×1、ダイレクト・メモリースロット(SDメモリーカード/メモリースティック対応)、約130万画素Webカメラ×2、3波ダブル録画/ダブルAVREC対応テレビチューナーなど。サイズ・重量は、W568×D222×H438mm、約12.3kg。
3D非対応でタッチパネル搭載の「FH77/DD」は、エスプレッソブラック/スノーホワイト/ルビーレッドの3色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は230,000円強。こちらも発売は5月26日。
「FH98/DM」との仕様が異なるのは、メモリが4GB(2GB×2)搭載となる点と、ディスプレイが3D非対応でタッチパネル対応となる点。インターフェースは、HDMI入力は省略され、Webカメラも1基のみ。また、サイズは同じだが、重量は約13.1kgとなる。
20インチモデル
20インチモデルは、ボードPCタイプの形状になり、省スペース化を進めた。チルトは10度~30度の範囲で行える。
3D対応機種「FH58/DM」はエスプレッソブラック/スノーホワイトの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は210,000円強。発売は5月26日。
主な仕様は、CPUがIntel Core i5-2630QM(2.50GHz)、チップセットがMobile Intel HM65 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)、メモリがPC3-10600 8GB(4GB×2、最大8GB)、ストレージが約2TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが20型ワイドスーパーファインVX液晶(1,600×900ドット、3D対応、LEDバックライト)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit版。
インタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、USB 3.0×2、USB 2.0×4、マイク入力/ライン入力兼用×1、ヘッドホン出力/ライン出力兼用×1、ダイレクト・メモリースロット(SDメモリーカード/メモリースティック対応)、約130万画素Webカメラ×2、3波ダブル録画/ダブルAVREC対応テレビチューナーなど。サイズはW494×D170×H383mm(最小傾斜時)、W494×D260×H348mm(最大傾斜時)。重量は約6.7kg。
3D非対応の「FH56/DD」はエスプレッソブラック/スノーホワイト/ルビーレッドの3色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は190,000円強。発売は5月19日。「FH58/DM」との相違点は、ディスプレイが3D非対応であることと、Webカメラが1基のみであることの2点。サイズだけでなく重量も同じだ。
Core i3搭載でタッチパネル対応の「FH54/DT」もエスプレッソブラック/スノーホワイト/ルビーレッドの3色が用意される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は160,000円前後。発売は5月26日。
CPUにCore i3-2310M(2.10GHz)を搭載し、ストレージは約1GB SATA HDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブとなる。また、テレビ機能は地上デジタル放送のみ対応で、ダブル録画対応だがダブルAVRECは非対応。その他の仕様・インタフェースは共通だ(Webカメラは1基)。サイズはわずかに異なり、最小傾斜時でW494×D170×H384mm、最大傾斜時でW494×D260×H350mm。重量は約7.2kg。
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