トレンドマイクロは11日、Android OS搭載のスマートフォンやタブレット向けのセキュリティ製品「ウイルスバスター モバイル for Android」を9月に提供開始することを発表、これに先駆け9月末まで使用可能なベータ版の無償提供を開始した。同社Webサイトからダウンロードできる。対応OSは、Android OS 2.1から3.0。
同製品はインターネット上にある脅威とその挙動などの関連性を総合的に分析し、クラウドから各システムに提供する同社の技術「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」が採用されており、ウイルスやスパイウェア、不正アプリケーションからフィッシング詐欺サイトなど金銭的リスクも負いかねない危険なWebサイトもブロック。すでにインストールしたるアプリケーションの手動での検索やSDカードメディア内の検索機能なども搭載する。
また、アダルト、ギャンブルなどの有害サイトを3段階のレベル設定(高・中・低)で制御できるため、有害サイトのブロックなども可能になる。さらに、SMSや電話着信、迷惑メールなどをセキュリティレベルに応じてブロックする機能なども提供される。
同社によるとは、2011年3月末時点でスマートフォンに感染する不正プログラムのうち、Androidに感染するものはiOSに感染するものと比較して約25倍(同社のパターンファイル登録数での比較)にのぼるとしており、今後より一層のセキュリティ対策が求められるとしている。