エフセキュア、Android端末向けセキュリティ ソリューションを発売

エフセキュアは、Android端末向けのモバイル セキュリティ ソリューションを発表した。個人向けには「エフセキュア モバイル セキュリティ for Android」、サービス事業者向けには「エフセキュア プロテクション サービス モバイル」を提供する。

個人向けには「エフセキュア モバイル セキュリティ for Android」

エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidは、法人向け製品である「エフセキュア モバイル セキュリティ ビジネス」の受注開始日は6月1日、出荷開始日は6月20日を予定しています。

エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidは、携帯端末の「ウイルス対策」「スパイウェア対策」「盗難・紛失対策」「ブラウザ保護」「ペアレンタルコントロール」「自動更新」といった6つの機能を搭載。ウイルスやスパイウェアなどのマルウェア対策だけでなく、盗難・紛失時の情報漏洩対策など豊富な機能を備える点が特徴となっている。また、緊急時のウイルス定義ファイルの更新機能や24時間毎の「自動更新」機能により、最新のウイルス定義ファイルをサイレントにダウンロード・インストールできる仕様になっている。

「盗難・紛失対策」機能では、遠隔操作で端末をロック、データを削除できるほか、GPSを利用して端末の位置情報を確認することができる。加えて、リモートアラーム機能やSIMカードが差し替えられた場合に端末を自動的にロックし、SMSで通知する「SIMカード情報通知」機能を搭載する。また、第三者による同アプリのアンインストール、強制終了をパスワードで保護する「Anti-Exit」機能も搭載する。

「ブラウザ保護」機能は、ウイルス対策とスパイウェア対策を併せた「二重保護」になっており、フィッシングサイトや有害なアプリケーションを配布している危険なWebサイトにアクセスすることを未然に防ぐことができる。「ペアレンタルコントロール」機能では、性的・暴力的な表現など、子供に悪影響を及ぼす可能性のあるサービスやコンテンツに対して、保護者が詳細にアクセス制限をかけることができる。

Android OSのバージョンは2.1、2.2、2.3をサポート。通信キャリアはイー・モバイル、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルに対応する。検証済端末はこちらで確認可能。

価格は、1年版が3,500円、2年版が5,250円で、同社オンラインストア、販売パートナーを通じて販売する。

なお同社では、エフセキュア モバイル セキュリティ for Androidに実装されている「盗難・紛失対策」機能の「リモートロック」「リモートワイプ」「位置情報通知」「SIMカード情報通知」「Anti-Exit」の5つの機能のみを搭載したアプリケーション「エフセキュア 盗難・対策」も提供。Android Marketから無料でダウンロードできる。

サービス事業者向け「プロテクション サービス モバイル」

プロテクション サービス モバイルは、端末を一元的に管理・監視できるWebベースの管理ポータルのほか、GUIやモジュールを自由にカスタマイズできる機能が提供される。APIも公開されるため、環境に合わせた管理ポータルの構築が可能。

管理ポータルを使用することで、端末の登録や端末毎のセキュリティ情報の閲覧、ライセンスの設定などを一元的に行うことができる。加えて、ユーザひとりひとりにメッセージを届けることができる「メッセージング」機能を搭載。顧客の嗜好やニーズ、購買履歴などに合わせたプロモーション等を展開することもできる。

なお、管理ポータルのバックエンドシステムは、エフセキュアがサポートしており、運用コストを最小限に抑えることが可能。