米Microsoftは、間もなく提供が開始されるといわれているWindows Phone 7向けの最新アップデート「Mango」(開発コード名)について、5月24日(現地時間)に米ニューヨークでプレビューを行う計画だという。ZDNetなど、複数のメディアがイベントへの招待状を掲載して紹介している。Mangoは別名「Windows Phone 7.5」とも呼ばれ、Internet Explorer 9の統合やマルチタスク対応などが行われている。そして日本のユーザーにとって最も重要なのは、これが日本語をサポートする初のアップデートという点だ。
Microsoftは今年4月に開催されたMIX11のカンファレンスでMangoの年内提供を発表しており、5月中には開発者向けのツールキットを提供する計画だと説明していた。ZDNetでは、この5月24日のイベントがそのタイミングになるのではないかと予想している。なお社内的に「Windows Phone 7.5」というバージョン名で呼ばれていることからもわかるように、今冬に提供されたコピー&ペーストを追加するマイナーアップデートとは異なり、このMangoではかなりの部分で大幅な機能強化が図られている。ZDNetでは、別の記事エントリでTurn-by-Turnナビゲーション、Bing Audio、Bing Visionという新機能がMIX11でのプレビュー内容に対してさらにMangoに追加されることになると紹介しており、24日のニューヨークイベントでは提供計画に加え、このあたりの新機能がまとめて披露されることになりそうだ。
また欧米メディアではほとんど取り上げられていないが、Mangoでは日本語を含むダブルバイト圏での言語サポート拡張が行われている。これにより日本語の画面メニューや文字入力も正式サポートが行われるようになり、日本発売への下準備が整いつつあることになる。とはいえ、日本での対応製品発売時期についてはMicrosoftでの管轄ではなく、通信キャリアやOEMメーカー側の対応に委ねられることもあり、今回のイベントでは触れられる可能性は低い。Microsoftでは年末商戦までの市場投入を目標としているといわれ、今後夏か秋の時期に何らかの正式アナウンスが行われることになるだろう。