富士通は10日、PCサーバ「PRIMERGY」のラインナップに、消費電力を大幅に削減した2WAYラック型の「PRIMERGY RX200 S6 省電力モデル」を追加し、5月20日より販売を開始すると発表した。価格は35万3,000円より。出荷開始は6月中旬を予定。

PRIMERGY RX200 S6 省電力モデル

「PRIMERGY RX200 S6」のCPUラインナップの中でも低消費電力のプロセッサであるIntel Xeon L5630を採用、メモリは1.35Vの低電圧で動作するLV-Registered DIMMを搭載。処理性能は同等のまま、消費電力を抑制している。これに加えて、冷却ファンの制御を最適化することで、現行の「PRIMERGY RX200 S6」と比較して最大約33%の消費電力を削減。業界トップクラスの省電力を実現している。

同社によれば、5年前のPCサーバと比較した場合、処理性能は約3.4倍に向上しながら、消費電力は最大約47%削減しており、同一電力量あたりの性能は約7.2倍を実現しているとのこと。このため、従来モデルから本製品に移行することで電力削減とシステム全体のパフォーマンス向上を同時に達成できるという。

また本モデルはオフィスと同等の温度設定でも冷却ファンの回転数を最小レベルに維持しながら動作可能なため、空調を含めたトータルな省電力を実現できる。

同社では本モデルに限らない「PRIMERGY」シリーズの取り組みとして、電源の効率化、管理プロセッサによる消費電力の制御、省電力製の高い機種の提供により、あらゆるサーバ利用シーンにおける省電力に取り組んでいるとしている。