千葉県の上総中野~大原間を結ぶいすみ鉄道と、アニメ・マンガ系クリエイターの総合情報サイトを運営するTINAMIは10日、同鉄道の公式キャラクターとして「上総(かずさ)いすみ」が就任したことを発表した。
「上総いすみ」は、上総国(いすみ鉄道が走る千葉県南部の旧国名)のかみさまに仕える、心優しい"菜の花の精"。2010年に引退し、現在は千葉県いすみ市内のぽっぽの丘に展示されている「いすみ204号」に頼まれ、いすみ鉄道を見守るためにやって来たという。
このほど運転を開始したベテラン気動車・キハ52とも仲良しで、同車両を模したポシェットと、菜の花を意識した振袖がトレードマークとなっている。
いすみ鉄道は1988年、旧木原線を引き継いだ第3セクター方式の鉄道。春になると、列車は菜の花に覆われた中を走り、その姿が多くの鉄道ファンに親しまれている。近年は社長の一般公募やオリジナルグッズの開発、「運転士養成プラン」など、ユニークな施策を次々と導入したことも話題を集めた。
今年1月には、アニメ・マンガ系クリエイターの総合情報サイト「TINAMI(ちなみ)」にて公募企画「いすみ鉄道 × TINAMI 菜の花満ちる『い鉄っ娘』キャラクターコンテスト」を実施。100件以上の応募の中から、イラストレーター・月邸沙夜氏による「上総いすみ」が公式キャラクターに選ばれた。
今後は同キャラクターを利用したポスターなどを各駅に掲示するほか、TINAMIと共同でキャラクターグッズの制作・販売も行う予定とのことだ。