ボルボ・カーズ・ジャパンは、ワゴンでありながらクーペを思わせるスタイルの新型スポーツ・ワゴン「ボルボ V60」を6月4日より発売する。価格は395万円から599万円。1.6L(リッター)エンジンの「V60 DRIVe」はエコカー減税にも適合している。
新しい「V60」の特徴のひとつはダイナミックなデザイン。テールゲートへと流れるルーフラインは、クーペのような流線型スタイル。フロントライトからテールランプにかけて描かれたキャラクターラインは、ボディの滑らかさと視覚的な車高の低さを強調。また、日本の駐車場事情に配慮したドアハンドル/ドアミラー・ステーを採用し、全幅を1845mmに抑えた。
インテリアは化学物質の発生が少ないマテリアルを厳選。センターコンソール部は操作性や視認性を考慮し、ドライバー側に若干傾斜したレイアウトを採用した。リアシートは40:20:40の3分割可倒式で、フレキシブルにアレンジできる。さらに前方可倒式の助手席バックレストにより、長尺物の積載も可能にした。
シャシーは細部までチューニングを徹底。フロントスプリングストラットの剛性を高め、フロント&リアサブフレームのブッシュを硬くすることにより、ねじれ剛性を向上(先代S60比100%増)。クイックになったステアリングのギアレシオ(先代S60比10%増)と相まってシャープなハンドリングを実現した。また横滑りを防止するスタビリティ・コントロールが進化。コーナーでのトラクションコントロールも行なう。
時速30km/h以下で前方の車両への追突を回避・軽減する「シティ・セーフティ(CITY SAFETY)」を全車に標準で搭載する。また、レーダーによって前方の歩行者などを検知し、衝突を可能な限り回避する「ヒューマン・セーフティ(HUMAN SAFETY)」も用意される。こちらは「V60 T6 AWD R-DESIGN」に標準で装備され、そのほかのモデルはオプション(セーフティパッケージ)となる。ちなみに1月に発売された「S60」では、購入者の約7割がセーフティパッケージを選択しているという。
用意されるグレードは3種類。もっとも安価な「V60 DRIVe」は、1.6Lの直列4気筒直噴ターボエンジン、6速デュアルクラッチ・トランスミッションなどにより、ボルボとして4車目のエコカー減税モデルとなった。上位モデルの「V60 T6 AWD SE」はピックアップに優れた3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載。最大トル440Nm、最高出力304馬力を得ている。加えて電子制御AWDテクノロジーにより、あらゆる路面で優れた走破性を発揮する。「V60 T6 AWD R-DESIGN」は、同じ3.0Lエンジンながらよりスポーティなモデル。専用チューニングのスポーツサスペンション、新開発のアンチロールバーやモノチューブ式ショックアブソーバーを装備。エクステリアやインテリアもよりスポーティになる。