俳優の中村蒼と声優で歌手の坂本真綾が7日、都内で行われた映画『キミとボク』の先行上映会に出席し、舞台挨拶を行った。
映画『キミとボク』の先行上映会に出席した中村蒼(右)と坂本真綾 拡大画像を見る |
同作は、漫画家を目指す青年と、アメリカンショートヘアーの銀王号(ぎんおうごう)が、七夕の日に出会い、友達になり、家族になっていくというストーリー。出会いから別れまでの10年間の軌跡を、切々と描き出している。原作は、クリエーターとして多方面で活躍中のやまがらしげとの実体験を基に制作されたFlashアニメ。
役名のない青年を演じた中村は「僕は、1年先でも想像がつかないのに、10年間の長い時間を表現しきれるか不安でした。でも、僕も俳優というお仕事で、福岡から上京してきたので、青年が夢に向かって進んでいくという設定は、共感が持てましたね」と振り返った。
また、銀王号の声に加えて、主題歌『手紙』の作詞と歌も手掛けた坂本は「ネコ役は初めてでしたが、ネコっぽい声色は使わずに透明感のある声色で演じました。主題歌の『手紙』は、映画を観終わったあと、余韻に寄り添えるように思いを込めました」と役作りについて語った。
舞台挨拶には窪田崇監督も出席し、「青年の夢に向かっていく純粋な思いと、銀王号のストレートで純粋な思いを描いた作品です。自分で言うのも恥ずかしいけど、中村くんは、すごくナチュラル。彼のキャラを生かした設定です。役名はないですが、素の中村くんとして見ていただければ」と中村を絶賛。さらに、サプライズで銀王号を演じたネコ、ナッツと夜が登場すると、会場からは「かわいい!」と大きな歓声が上がり、「僕たちの登場より盛り上がってないですか?」と中村は苦笑い。最後に、「見た人が心温まる映画です。45分で短いですが、色々な思いがギュッと詰まっています。ネコ好きの方や癒されたい方に是非見て欲しい」と締めくくった。
舞台挨拶前の記者会見では、5月28日から公開される『マイ・バック・ページ』で共演した松山ケンイチさんの結婚について聞かれ、「撮影現場で聞いたんですけど、すごくうれしい。僕も結婚の報告がいつかできれば。まあ、いつかですけど……」と話していた。
映画『キミとボク』は、5月14日よりテアトル新宿、シネ・リーブス池袋ほかで全国順次公開。