KDDIは2日、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、大きな被害が発生していた同社のカバーエリアが、福島原発の制限地域を除き震災前とほぼ同等レベルまで回復したと発表した。

同社の通信サービスは、3月11日の地震とそれにともなう津波の影響で大きな被害を受けた。携帯電話の基地局では、東北6県の約3,000局のうち1,933局が被害を受けた(地震当日)という

KDDIのWebサイト上で提供している復旧サービスエリアマップ

その後、同社はすぐさま復旧作業を開始。そして同日、4月末時点で福島原発の制限地域を除き、震災前とほぼ同等レベルのカバーエリアになったと発表した。復旧作業では、既存基地局の大ゾーン化するほか、衛星エントランスや無線エントランスを活用することで被害を受けた基地局をカバーした。今後は、新たな基地局を建設することで、9月末までに、震災前と同等の品質に回復させる予定だ。