本稿ではHTCが提供するauの最新スマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」のビジネス利用について紹介している。前編では、ビジネス活用が可能な基本機能を紹介した。後編では筆者が「便利!! 」と感じたビジネスアプリを紹介したい。
地図アプリと乗換案内
外出の多いビジネスマンにとって必須とも言えるのが地図アプリや乗換案内アプリ。新しい取引先やセミナー会場などに向かう時には、目的地への経路の下調べが必要となるが、そこで地図アプリや乗換案内アプリが活躍する。HTC EVO WiMAXであれば、これらのアプリを約4.3インチの大画面で操作できる。
まずは、HTC EVO WiMAXにプリイントールされているGoogleマップから紹介しよう。使い方は簡単で、「マップ」のアイコンをタップすれば、Googleマップが起動。GPSで自身の位置情報を検出し、現在地周辺の地図を表示できる。現在地や指定した地点から目的地への経路検索も利用可能で、地図の検索は文字入力のほか、音声入力にも対応する。
さらに、地図を読むのが苦手、という人には、こちらもプリイントールアプリの「Google マップ ナビ」をお勧めしたい。Google マップ ナビは現在地から目的地までの経路をナビゲートしてくれるアプリで、音声ガイド機能も搭載する。カーナビとしての利用も可能。「高速道路を使わない」といったオプションも設定できるのが特徴だ。
Googleマップは電車の乗換案内を含めたルート検索が可能だが、専用アプリを使ったほうが便利な場合もある。そこで乗換系アプリの定番「乗換案内」を紹介する。出発地と目的地を入力し、出発時刻や到着時刻を設定して検索を行うと、所要時間や料金、乗換回数により複数の候補を提示してくれる。終電の検索なども可能だ。
また、「ジョルダンライブ!」や「運行情報」のメニューから電車の遅延などの情報を確認できる。特定の駅の時刻表を閲覧することも可能だ。
ニュースや天気をチェック
毎日のニュースや天気予報なども、プリインストールアプリの「ニュースと天気」でチェックできる。休憩時間や電車の待ち時間といった空き時間を活用するのにも最適だ。
ニュースには「トップニュース」「国内ニュース」「スポーツ」「エンタメ」などのジャンルが用意されており、自分の興味あるジャンルを選択できる。天気ではGPSを利用した現在地周辺の天気予報を表示可能だ。ホーム画面に「ニュースと天気」のウィジェットを配置しておけば、ホーム画面を開いた時にトップニュースと天気予報がすぐに目に飛び込んでくる。
さらに多くのニュースをチェックしたい人にオススメなのが「Yahoo!トピックス」だ。様々なニュースサイトの情報を集約したYahoo!ニュースを、手元のHTC EVO WiMAXで閲覧できる。自動更新の間隔を細かく設定することが可能で、先読み機能によりオフライン時でも記事を表示できる。また、ステータスバーに通知を表示することも可能だ。
家計簿アプリ「CashFlow Free」
ここから少し視点をかえて筆者おすすめのアプリを紹介する。厳密にはビジネス系アプリではないかもしれないが、ビジネスマンにとってはプライベートの金銭管理も重要。ということで、家計簿アプリの「CashFlow Free」を紹介したい。
CashFlow Freeはシンプルながら高機能な家計簿アプリで、財布の中身だけでなく、銀行口座の残高なども管理することができる。収支の合計を週別レポートや月別レポートとしてグラフで表示可能なほか、項目ごとに支出をチェックすることもできる。さらに、収支履歴をCSV形式などでエクスポートすることも可能だ。
ちなみに筆者は家計簿をつけるHTC EVO WiMAXにプリインストールされている「電卓」アプリを利用した。タッチディスプレイに記号キーが表示されるので、直感的に操作できる。「最近、無駄遣いが多いかも」と思っている人は、HTC EVO WiMAXで家計簿やお小遣い帳をつけてみるのも良いかもしれない。
HTC EVO WiMAXで読書も管理
最後に紹介するのは、読書管理アプリの「ブクログ」だ。教養を身に付けたり、ビジネススキルを高める上でも、日々の読書は大切である。とはいえ、ノートなどに読書記録を付けるのは、かなり骨が折れる。ブクログは、書籍のバーコードをスキャンして、読んだ書籍をHTC EVO WiMAXに記録できる。書籍名や著者名を入力する手間がなく、簡単に読書記録をつけることが可能だ。
記録した書籍は「本棚」に並べられ、ブックカバーも表示されているので、視覚的にもわかりやすい。さらに、ブクログの記録はオンラインに保存されていて、ブラウザからも閲覧できるので、取り急ぎアプリで書籍の登録だけを行い、感想などは後でPCから書き込むといったことが可能である。
このほかブクログでは、書籍のランキングや新刊情報などをチェックできる。また、書籍以外にDVDやCDでも、バーコードをスキャンするという同様の方法で、記録をつけられる。
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今回、ビジネス利用という視点でHTC EVO WiMAXの使い勝手をみてきた。前編ではGmailやGoogleカレンダーなどAndroid端末の基本機能、テザリングやHTC SenseなどHTC EVO WiMAX独自の機能、後編ではビジネスシーンで活躍しそうなアプリを紹介してきた。また「筆者おすすめ」として、ビジネス系以外のアプリの「ビジネス利用」についても解説した。 前編で紹介した通りHTC EVO WiMAXは、端末のプリセット機能だけでも、十二分にビジネスシーンで活用することができる。これに加えてAndroidマーケットから好みアプリをダウンロードすることで、さらに強力なビジネス端末にグレードアップすることができる。無料でもかなり便利なアプリも多いので、ぜひいろんなアプリをインストールして試してみてほしい。