世界10カ国で開催される「アペリティフの日」
毎年11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。では6月の第1木曜日は何の日かご存知だろうか。この日はフランス農水省の提唱により「アペリティフの日」となる。今年は6月2日となり、日本以外にアメリカやカナダ、スペイン、イタリアなど世界10カ国でイベントが開催される。
同イベントは、食事の前に軽いつまみと飲み物を楽しむというアペリティフの習慣を広める目的で開かれ、今年で8回目。日本では東京、京都、大阪、横浜、埼玉、千葉、名古屋、富山、岡山、土佐、宮崎の計11都市でイベントを実施。フランス食品振興会や地元の団体が主催となり、シェフによるアミューズ・ブージュとバーテンダーらによるドリンクの提供が行われる。全国での予定来場者数は1万550人。
最も規模の大きい『「アペリティフの日」in東京』(フランス食品振興会主催)は東京・六本木の六本木ヒルズアリーナで開催。「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三シェフ、「タテルヨシノ」の吉野建シェフら15名のフランス農事功労賞受賞シェフがアミューズブーシュ75種類以上を提供する。
自粛ムードが漂う中の開催ではあるが……
イベント開催に先駆けて行われた記者発表会では、フランス食品振興会日本代表、シャルル・デュラン氏が「2010年、ユネスコ無形文化遺産にフランス・ガストロノミーが登録されました。特に食に関心の高い日本の皆様に、アペリティフの日を通してフランスのガストロノミーを感じていただければ」とコメント。フランス食品振興会「アペリティフの日実行委員会」委員であり、服部学園服部栄養専門学校理事長・校長の服部幸應氏は、「未曾有の震災後、自粛ムードが漂う中ではあるが、"祭り"の起源を考えると、こういうときだからこそ『アペリティフの日』を祭りの日と捉えて開催し、皆で元気になってもらいたい」と語った。
東京会場は5部制となり、料金は1部11:30~13:00が3,500円、2部13:10~14:40が3,500円、3部14:50~16:20が3,500円、4部17:30~19:00が4,000円、5部19:10から20:40が4,000円となっている。チケットは前売りのみでアペリティフの日オフィシャルチケットサイトで販売中。なお、チケット売上金の一部は東日本大震災被災地への義捐金となる。他会場の詳細はアペリティフの日公式サイトにて紹介されている。