現代書館は『福島原発人災記――安全神話を騙った人々』 (川村湊 著)を発売した。価格は1,600円(税抜)。
著者で文芸評論家の川村湊氏は原子力に関してはまったくの素人。3月11日の大震災当日は自宅で書庫の土石流ならぬ"書籍流"に呆然としていたという。やがて福島原子力発電所の事故が起こる。その後川村氏は15日間に渡って原子力専門家・東電・政府・関係機関の過去から今の発言の資料を調べに調べ尽くし、本書を書き上げた。日本の原子力行政の破綻を素人にもわかりやすく徹底的に証明している。
原発推進派の発言(本書帯より)
「一体どうなるかわたしにもわからない。解決策があるなら教えてほしいぐらい」
――元原子力学会会長(福島原発震災害について)
「『基準地震動を超えるような地震は現実には起きないから原子炉は安全』という説明は安易すぎた」
――元原子力安全委員会委員長(原発耐震安全性について)
「一般の人々に対しプルトニウムはラジウムとは比べものにならないほど危ないという印象をあたえてしまっているのは残念なことである」
――日本原子力研究開発機構理事長(就任挨拶)
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