三井住友銀行は25日、主に個人顧客を対象としたSMBC日興証券との銀証協働事業の一環として、金融商品仲介モデルによる投資信託の販売を同日開始したと発表した。

三井住友銀行、SMBC日興証券は、主に個人顧客を対象とした銀証協働事業(リテール銀証協働事業)の一環として、これまで、共同開発した投資信託の販売、顧客の要望に応じる形式での紹介業務、金融商品仲介業務による外債等の販売などを実施してきた。

今回、これらの業務に加え、三井住友銀行の富裕層を中心とした顧客に、金融商品仲介業務の事務フローを活用し、SMBC日興証券が取り扱う投資信託の販売を25日から開始した。

今回取扱を開始する投資信託は、「日興レジェンド・イーグル・ファンド」(運用会社 : アムンディ・ジャパン)、「日興・アシュモア・グローイング・マルチストラテジー・ファンド(愛称 : ネクストスター)」(運用会社 : 日興アセットマネジメント)、「日興UBS中国A株ファンド(愛称 : 桃源郷)」(運用会社 : UBSグローバル・アセット・マネジメント)、の3商品。

「日興レジェンド・イーグル・ファンド」は、30年以上の運用実績がある「ファースト・イーグル・グローバル・ファンド」と同じ運用手法のマスター・ファンドに投資することにより、主に割安と判断される世界の株式などに実質的に投資し、米ドルベースでの絶対リターンを追求。「資産成長コース」(年2回決算)、「円ヘッジコース」(年2回決算)、「毎月決算コース」(年12回決算)の3つのコースから選択可能となっている。

「日興・アシュモア・グローイング・マルチストラテジー・ファンド」は、利息などの収益(インカム・ゲイン)だけでなく、資産価値の上昇によって得られるキャピタル・ゲインも含めたトータルリターンの最大化をめざして運用。主要投資対象とする「アシュモア・グローイング・マルチストラテジー・ファンド・リミテッド クラスB」は、新興国市場に特化した投資運用会社である英国のアシュモア・インベストメント・マネジメント・リミテッドが運用する。

「日興UBS中国A株ファンド」は、中国A株の中でも、各セクターを代表するリーディング企業やリーディング企業に成長する可能性の高い企業の株式を中心に投資を行う。世界で最大級のQFII(適格国外機関投資家)枠を保有する金融機関のひとつであるUBSグループのUBSグローバル・アセット・マネジメントが運用する。

三井住友銀行では、SMBC日興証券が有する商品供給力や販売サポート力を生かし、「これまで以上に、顧客のニーズに即した価値ある商品・サービスの提供を行い、リテール銀証協働事業を進めていく」としている。

また、SMBC日興証券は、4月1日の社名変更以降、すでに個人向け金融商品仲介業務において既発外債や仕組債のラインアップ拡充などを実施。今回の新スキームによる投資信託の取扱も含め、一層三井住友銀行との協働を強化し、「それぞれが築きあげてきたノウハウや商品・サービスを連携して投入することにより、顧客の多様化するニーズに幅広く応えていく」としている。