ヨドバシカメラは2011年4月22日、大阪・梅田のヨドバシカメラマルチメディア梅田の1階フロアに、ショップインショップ形式の「Appleショップ」を新たにオープンした。
「ライフスタイルを提案する店舗目指す」と藤沢副社長
Appleショップは、最新のMacの使いやすさ・楽しさを、統一した売り場デザインのなかで提案する店舗で、全国の量販店などに89店舗を展開してきた。今回のヨドバシカメラマルチメディア梅田が、ヨドバシカメラでは初めての出店となり、日本全国で90店舗目、関西地区では12店舗目となる。
ヨドバシカメラの藤沢和則副社長は、「これまでは、Macが使われるシーンが提案できていなかった反省がある。檻のなかの動物が入っている動物園ではなく、実際にどんな生活をしているかを見ることができる動物園のように、アップル製品を実際に使っていただき、また売り場で体感していただくことができるような形にしたい。Macによるライフスタイルの提案が行える売り場を目指す」と、新設するAppleショップの売り場コンセプトを語る。
これまで同店では地下1階にMacコーナーを配置していたが、今回のAppleショップのオープンにあわせて、売り場を1階中央部に移設。女性向けおよび男性向けの理美容製品売り場と、携帯電話売り場と隣接する形にした。
Appleショップの売り場面積は約100坪で、従来のアップルコーナーとはそれほど面積は変わらないという。
「最も目立ち、多くの集客が見込める場所にAppleショップを開設した。先進性があり、時代をリードするような製品を1階に置くことはヨドバシカメラ全体としても意味がある。エントリーユーザーにも、アップル製品を利用してもらえる売り場づくりが目標」(藤沢副社長)としている。
「連動提案にも力を注ぎたい」
Appleショップ内には、Macを初めて購入する人が快適に買い物ができるように専門カウンターを設置し、製品を熟知した専任スタッフが10人体制で常駐。製品展示では、各種デモストレーションを行うほか、他の売り場とは異なり、ゆったりとした展示スペースや落ち着いた売り場づくりが特徴となっている。
「ヨドバシカメラが強いデジタルカメラとアップル製品との連動提案などにも力を注ぎたい。Appleショップのスタッフはアップル製品に詳しいだけでなく、アップルと連動する各種製品にも詳しい知識を持っているが特徴。そのスキルを生かした提案を行っていきたい」(藤沢副社長)という。
同店では、「デジタル現像コーナー」の名称で、PC、デジカメ、プリンタ、用紙などによりるソリューション展示コーナーを設置していたが、Appleショップ内でも同様のコンセプトのコーナーを展開する。
さらにMac関連周辺機器やソフトウェアも展示しており、隣接する売り場にはサードパーティから発売されているの各種アクセサリーなども展示。初心者から上級者までのニーズに対応するという。
アップル純正周辺機器の品揃えも充実させている |
Appleショップ内でも「デジタル現像コーナー」のコンセプトを展開 |
Windows 7のパッケージも販売。Macでの利用者が増えているためだ |
隣接する売り場では各種アクセサリーを展示 |
ヨドバシカメラマルチメディア梅田ではここ1年、アップル製品の売れ行きが好調で、「iPadの発売以降、前年比200%で推移している」(ヨドバシカメラマルチメディア梅田・阿美祥之取締役店長)という。「Appleショップのオープンによって、さらにアップル製品の売り上げを拡大していきたい」と意欲をみせる。
なお、ヨドバシカメラマルチメディア梅田へのAppleショップのオープンは昨年から計画されており、「売り場の確保などの問題から同店への出店が第1号となった」もの。今後は、他の店舗へのAppleショップの開設も検討していくことになるという。
オープン当日には、先着2,000人にオリジナルTシャツのプレゼントも行われた。