こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

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ニコニコ動画を見ていて感じることの一つに、ユーザー自身が「ニコニコ動画という場に対して帰属意識を強く持っている」ということがあります。これは他の動画サイトではあまり見ないことで、つまりはそれだけニコニコ動画がユーザーに愛されているということなのでしょう(そしてその分、運営サイドに対しての厳しい意見も多く見られます)。

今回は、そんなユーザーの「ニコニコ愛」が生み出したとも言える、「ニコニコ動画」そのものをテーマにした動画をご紹介していきましょう。

まずはなんといってもこの動画を紹介しないわけにはいかないでしょう。ニコニコ動画のヘビーユーザーなら一度は遭遇したことがあるだろう悪名高き「時報」のメロディーをポップにアレンジし初音ミクに歌わせるという、非常にニコニコらしい発想から生み出された作品です。そもそも時報は、スタートした当初から「強制的に動画がストップしてしまう」「そもそも時報を求めるユーザーがほとんどいない」などの理由により大きな批判が寄せられていた機能でした。そんな中で生まれたこの動画は、ピリピリムードのユーザーと批判が集中していた運営サイドの仲を間接的に取り持つという、非常に大きな役割を果たした作品だと言えるでしょう。

その時報を独自にアレンジした作品はまだあります。アコースティックギターでの弾き語りに定評のある歌い手「たかび」によるオリジナル時報ソングは大きな反響を呼び、後に彼はニコニコ動画公式イベント「ニコニコ大会議」への出演も果たしています。しっとりしたバラードアレンジで名曲へと生まれ変わった時報をご堪能ください。

大会議といえば、この「Smiling」も忘れてはいけないニコニコ動画テーマソングの一つ。ニコニコ動画の人気ユーザー「halyosy」「that」「is」のプロデュースにより製作されたオリジナル曲で、ニコニコ動画そのものについて歌った歌詞が多くのニコニコユーザーを魅了しました。歌い手と演奏者には「clear」「yonji」「バルシェ」「リツカ」「事務員G」といったニコニコ動画で人気のユーザーが集結。この人気から、本楽曲は「ニコニコ大会議」でラストに歌われる定番曲として定着していくことになったのでした。

以前にも特集したニコニコ動画の人気ユーザー「ヒャダイン」もまた、ニコニコ動画への思いを込めたテーマソングを製作し投稿しています。やはり時報のメロディーがアレンジして使われており、ラップを織り交ぜたノリの良いポップな楽曲に仕上がっています。こちらもニコニコ大会議のラストで歌われることが多く、「Smiling」と同様に公式ソングとして定着しているようです。

ラップといえば、通称"ニコラッパー"と呼ばれる歌い手たちによるこちらの作品も見逃せません。「らっぷびと」「タイツォン」を始めとする人気の歌い手によるハイクオリティなラップを楽しめる本動画は、今後のニコニコ動画公式ソングへの採用も期待したい逸品です。

先ほどの動画にも参加しているニコラッパーの一人、「LOLI.COM」。彼のオリジナルボカロ曲である「本当に大事なのはひとつだけ」をニコニコ動画をテーマにした替え歌にしたのが、本作「本当に俺らニコ厨だね」。歌い手は「recog」と「海斗」で、作詞も二人が手がけています。ニコ動ヘビーユーザーなら思わずニヤリとしてしまうコアなネタ満載の歌詞をお楽しみください。

最後は「ごまあえP」によるニコニコ動画テーマソングをご紹介。初音ミクが歌う本楽曲は作者の活動休止により一旦は削除されたものの、その後復活。さわやかな曲調は聴いていてとても心地よく、ニコニコ動画ユーザーなら一度は聴いてほしい名曲です。

この他にもニコニコ動画には、たくさんのニコニコ動画テーマソングが投稿されており、いずれもユーザーの「ニコニコ愛」を強く感じられる作品ばかりとなっています。

誕生から4年を経て、国内ナンバー1動画サイトとしての地位を揺るぎないものにしているニコニコ動画ですが、何よりもこうしたユーザーたちによる愛情こそが真の強みなのかもしれませんね。

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。

(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。